それではsf.jpの機能を説明しましょう。sf.jpで利用できる主な機能は、以下のとおりです。
バグやパッチなどを効率的に管理できます。重要度やプロジェクト内の担当者、期限などを決めて管理することができます。ソフトウェア開発をする上で、必須の機能といえます。
開発者やユーザーのコミュニケーションを図るためのWeb掲示板とメーリングリストです。メーリングリストにはmailmanを利用しており、Webベースで設定できます。・タスク管理
プロジェクトが抱えているタスクを管理することができます。担当者を決めたり、進行度のチェックを行うことができます。タスクの依存関係も設定できます。
ソフトウェアのソースコードを管理します。バージョン管理をきちんとするので、「1週間前のコードに戻す」といったことも簡単にできます。sf.jpでは、CVSとSubversionの2つのバージョン管理システムが利用できます(Subversionは2007年3月から正式にサポートされました)。
プロジェクトで作成した文書を管理します。ソースコードと同様にバージョン管理をしますので、前のバージョンに戻すことも可能です。また、sf.jpのWeb上で文書を表示することも可能です。
ソフトウェアをリリースするための統合システムです。リリースするとsf.jpの新規リリース情報に掲載され、自動的にアナウンスされます。また、ソフトウェア配布のために専用のダウンロードサーバが用意されています。
プロジェクトのニュースをリリースすることができます。ニュースにはフォローをつけることもできます。重要なニュースはsf.jpの管理者が選定して、sf.jpのトップニュースにもなります。
各プロジェクトのWebページを作成することができます。PHPやCGIを利用して動的なページも作成できます。また、プロジェクトが独自ドメインを取っている場合は、VHOST機能でそのドメイン名のWebサーバになることもできます。
UNIXシェルを利用して、さまざまな処理を行うことができます。Webページの編集などもシェルサーバでできます。
さまざまな環境でのコンパイルや動作確認を行うことができます。現在は、x86-linux、x86-netbsd、ppc-macosxが利用できます。
sf.jpにホスティングされているプロジェクトには、プロジェクトページ(https://sourceforge.jp/projects/プロジェクトのUNIX名/)が準備され、そこからプロジェクトの状態を見たり、バグリポートなどの情報に簡単にアクセスしたりすることができます(画面2)。また、バグリポートやCVSへのアクセスといった情報を統計化し、プロジェクトがどれだけ活発に動いているか、トップページで表示しています。活発に活動しているプロジェクトほど人目に触れる機会が多くなります。
sf.jpでプロジェクトを運営するには、アカウント(ユーザーID)を作成する必要があります。まずは、アカウントを作りましょう。sf.jpのアカウント作成ページにアクセスしてください。ここに、希望するログイン名(ユーザーID)、パスワード、あなたの名前、タイムゾーン(日本に住んでいるならAsia/Tokyoのまま)、メールアドレスを入力します(画面3)。ここで入力したメールアドレスは、SourceForgeシステム内部でのメール配送のみに利用されるので、Web上では公開されません。なお、メールアドレスを間違えるとアカウント作成確認メールが届きませんので、正しく入力しているかきちんと確認してください。また、ユーザーIDは変更できませんので、入力間違いなどをしないようにしましょう。入力したら「登録」をクリックします。
入力した情報に問題がなければ、アカウント作成確認のメールが登録したメールアドレス宛に届きます。そこに示されているURLにアクセスすると、アカウントが正式に発行されます。時間が経っても確認メールが送られてこないときは、sf-admin@sourceforge.jpに連絡してください(その際には、登録したユーザーID、メールアドレス、おおよその登録日時をお知らせください)。また、sf.jpではセッション管理にcookieを利用しているので、ブラウザのcookieを有効にしておく必要があります。
いったんログインすると、ブラウザを終了するまでログイン状態になります。次回以降は、トップページの「ログイン」でログインしてから利用してください。
今回はここまでにしましょう。次回は、プロジェクトの申請方法を説明します。
VA Linux Systems Japan(株)/ Debian Project
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