Intel、Googleら、温室効果ガス削減イニシアチブ発足

Climate Savers Computing Initiativeには、PCメーカーやソフトウェア企業、環境団体などが多数参加。コンピュータなどのエネルギー効率を高めることで、温室効果ガス削減を目指す。

» 2007年06月13日 08時51分 公開
[ITmedia]

 米Intelと米Googleは6月12日、温室効果ガス削減を目指したイニシアチブClimate Savers Computing Initiativeの発足を発表した。このイニシアチブは、Dell、HP、IBM、Microsoftなどのコンピュータ関連企業に加え、環境保護庁(EPA)や世界自然保護基金(WWF)も参加。エネルギー効率の高い製品の投入へ向けた新しい目標を策定するとともに、そうした製品の採用を世界的に推進していく狙い。

 現状、平均的なデスクトップPCの場合、消費する電力の半分は無駄に使われており、サーバの場合は3分の1がそうだという。Climate Savers Computing Initiativeでは、電力効率90%を目標とする。これが達成できれば、二酸化炭素やフロンなどの温室効果ガスを年間5400万トン削減できると同時に、エネルギーコストを55億ドル以上削減できるとしている。

 Climate Savers Computing Initiativeの参加企業は、製品の製造にEPAの「Energy Star」指針を採用するほか、社内で使用するデスクトップPCやサーバについて、エネルギー効率を重視した購買や管理を行う。消費者に対する働き掛けも行う予定で、Climate Savers Computing InitiativeのWebサイトでは、PCのエネルギー管理機能の活用法などの情報を掲載していく。

 同イニシアチブでは、2010年までに、1100万台の自動車を削減するのに匹敵する温室効果ガスの削減を実現するとしている。

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