34歳男性が住宅ローンを調べる――最も使いやすい銀行サイトは?

フォレスター・リサーチは、Webサイトのユーザービリティを独自の手法でポイント化した調査結果を発表した。それによると、34歳男性が住宅ローンを調べるには、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀、三井住友銀の順で使いやすいという。

» 2007年06月13日 09時02分 公開
[ITmedia]

 三菱東京UFJ銀行16点、みずほ銀行13点、三井住友銀行4点、りそな銀行−8点――フォレスター・リサーチ ジャパンは6月13日、Webサイトのユーザービリティを独自の手法でポイント化した調査結果「Best And Worst Of Japanese Site Design 2007」を発表した。

 日本の銀行、自動車、家電の3業種について、それぞれ特定のユーザーが特定のシナリオで利用した場合の使い勝手などを独自にテストした。

 銀行に対する調査では、34歳既婚の男性が住宅ローンの借入について調べるために銀行のWebサイトを訪れたと想定。「価値」「ナビゲーション」「表現」「信頼性」を中心に25項目で実際にテストを行い、ポイント化して集計した。

 それによると、このシナリオで使用した場合のユーザービリティ得点は、三菱東京UFJ銀行(16点)、みずほ銀行(13点)、三井住友銀行(4点)の順。りそな銀行は、−8点と銀行のWebサイトにおいて唯一のマイナスポイントだった。

 Forresterは、1999年からワールドワイドで1000サイトを越える企業サイトに対し同様の調査を行っており、その平均は0.9ポイント。4行の平均は6.25と非常に高い結果が出た。

自動車メーカーと家電メーカーのWebサイトは?

 一方、自動車メーカーでは、日産自動車4点、マツダ3点、本田技研工業−4点、トヨタ自動車−13点で、4社平均−2.5点と低かった。自動車メーカーのサイトに対しては、45歳主婦が買い物や趣味のコミュニティーに参加するための自動車を探しているという想定で、インテリアデザインを確認しながら価格計算し、近くのカーディーラーを調べるというシナリオでテストした。

 家電メーカーのサイトに対しては、30歳の独身男性が薄型テレビを購入しようと、メーカーのWebサイトで価格やパフォーマンスを比較するという設定で調査。その得点は、シャープが2点、松下電器産業が−1点、ソニー/東芝が−3点だった。

ジョナサン・ブラウン氏 フォレスターリサーチ ジャパンのシニアアナリストのジョナサン・ブラウン氏

 この調査を担当したフォレスター・リサーチ ジャパンのシニアアナリストのジョナサン・ブラウン氏は「日本は最高点と最低点の落差が大きいのが特徴。また、自動車メーカーは使いやすい製品を作るのが得意だが、使いづらいWebサイトを作っているのは意外だった」と話す。

 「Webサイトはブランドイメージだけでなく、ユーザービリティというのも重要な項目。今回は特定のユーザーとシナリオをフォレスターが想定して行ったが、まずはターゲットとするユーザーを定めて、彼らの目的に合わせたサイトをデザインする必要がある」という。

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