VistaよりポータブルPCが市場をけん引――IDC

Vistaがリリースされた第1四半期はPC市場が好調だったが、成長の主要因はポータブルPCだった。

» 2007年06月13日 14時02分 公開
[ITmedia]

 ポータブルPCにけん引され、2007年の世界PC出荷台数は前年比12.2%増の2億5670万台に達する見込みだ。調査会社IDCが6月12日、最新の予測を公表した。

 同社は3月時に2007年のPC出荷伸び率を11.1%と予測していたが、今回これを12.2%へと上方修正した。ただし2008年の伸び率予測は11.3%から10.8%に引き下げた。

 特にポータブルPCの見通しは好調で、2007年の出荷伸び率は28%に達する見通し。これは過去3四半期の伸び率25%を上回る。

 「ポータブルPCの採用率は驚異的なペースで伸び続けている」とIDCは述べている。「第1四半期の好調ぶりと2007年見通しの上方修正は、Vistaリリースと同じタイミングだったが、低価格ポータブルPC市場の活発な競争こそが成長の主要因といえそうだ」

 また同社は、Vistaの採用は数年にわたって進み、2008年と2009年に集中することはないだろうと見込んでいる。

2005〜2009年の世界PC市場
フォームファクタ 2005 2006 2007* 2008* 2009*
出荷台数(単位:百万台) デスクトップ・x86サーバ 142.7 146.2 151.4 156.4 160.8
ポータブル 65.4 82.6 105.3 128.0 148.4
合計 208.1 228.8 256.7 284.4 309.2
伸び率 デスクトップ・x86サーバ 9.4% 2.4% 3.5% 3.4% 2.8%
ポータブル 33.5% 26.5% 27.4% 21.6% 15.9%
合計 16.0% 10.0% 12.2% 10.8% 8.7%
資料:IDC Worldwide Quarterly PC Tracker(*は予測)

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