センドメールが「MailCENTER 3.0 日本語版」をリリース。IMAPの拡張性向上、メールフィルタリング管理機能の搭載などが実現されている。
センドメールは6月13日、電子メールサーバに専用データベースを用いたメールストア、ディレクトリサーバをひとまとめにして提供するパッケージ製品の新バージョン「MailCENTER 3.0 日本語版」を発表した。
MailCENTERは、MTA(メッセージ配送サーバ)とPOP/IMAPサーバ、メールストアを統合した「Mailcenter Store」に、さらにLDAPサーバの「Sendmail Directory」を統合した製品。日本語のGUIを通じて集中管理が可能なうえ、LDAPディレクトリに格納されたユーザー情報に基づいてインテリジェントなメール配信を行える点が特徴だ。
新バージョンでは、POPに比べてサーバ負荷が高くなりがちなIMAPのスケーラビリティを大きく向上させた。コンプライアンスや情報セキュリティの観点からIMAPの導入が増加しているが、ailCENTER 3.0 日本語版では1台のサーバで数十万のユーザーを収容。大規模システムにも対応できるパフォーマンスや拡張性を提供するという。
また、ポリシーに応じてさまざまなフィルタリング処理を行える「Message Organizer」が標準機能として搭載された。Message Organizerを活用すれば、送信者や宛先、件名や時間といった条件に基づき、電子メールの保存や転送、通知、削除といったさまざまな処理を行える。この設定はサーバ管理者だけでなく、クライアントが個々に設定することが可能だ。
ほかに、NASストレージのサポートやバックアップ、ハイアベイラビリティ構成への対応などが図られている。
MailCENTER 3.0 日本語版の価格はオープンプライスだが、参考価格は500ユーザーで約90万円。6月18日より出荷を開始する。
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