「トラブルのないネットワークはない」からこそ可視化が重要、フルーク

フルーク・ネットワークスはInterop Tokyo 2007の会場で、「NetFlow Tracker」をはじめ「Response Watch」「NetVoyant」といった、ネットワークパフォーマンス管理製品群を紹介している。

» 2007年06月14日 10時05分 公開
[ITmedia]

 フルーク・ネットワークスはInterop Tokyo 2007の会場で、新製品「NetFlow Tracker」のほか、「Response Watch」「NetVoyant」といった、ネットワークパフォーマンスを「見える化」する管理製品群を紹介している。

 フルークというと、レイヤ0、あるいはレイヤ1の問題を検出するケーブルテスターやポータブル型ネットワークアナライザーの印象が強いが、「それだけではない。ネットワーク全体の性能を可視化し、管理するための製品を提供している」と同社。レイヤ3よりも上の、アプリケーションも含めた全体的なパフォーマンスの監視、改善も支援するという。

 同社の管理ツールでは、ネットワークの性能管理にフォーカス。トラフィック量や負荷をグラフィカルに表示するだけでなく、その理由を掘り下げ、ボトルネックを特定するまでを支援する。「OneView」や「Enterprise Performance Center」といったインタフェースを通じて、ネットワークがいまどういう状態にあるのかを可視化する。

 特徴は、エンドユーザーの視点でパフォーマンスが低下していないかどうかを計測できることで、実際に苦情が寄せられる前にプロアクティブに対処が可能という。また、「トラブル時に何が起こっていたか」「どんなプロセスが動いていたのか」といった詳細情報を把握できるため、ほかのエンジニア、特にネットワーク分野以外のエンジニアに対処依頼する際もスムーズに引き継げるという。

 またNetVoyantは、デバイスそのもののパフォーマンス測定に特化したツールだ。ルータやスイッチ、サーバやUPSなど、ネットワークを構成するさまざまなハードウェアの生死や稼働状況を監視する。

 NetFlow Trackerではさらに、ネットワークのフロー情報を収集し、トラフィックを把握できるようにする。NetFlowやsFlowをサポートしており、ネットワーク状況が現在どうなっているのかを詳細に解析できるほか、ウイルス/ワームに代表される悪意あるトラフィックが発生していないかの把握も可能だ。

 「問題が起こらないネットワークはない。重要なのは問題が起こったときにいかに必要なデータを厚め、短期間で復旧させるかということ」(同社)。トラブルシューティングを迅速に実現するためにも、またネットワークの健全性を保つためにも、状況を「目に見える形」で示すことが重要だとした。

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