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古川享もワクワクした日本SGIの「スグレモノ」

古川享氏もブログで絶賛していた「日本SGIソリューション・キュービック・フォーラム2008」。そのブースでは何が展示されていたのか。動画も交えて紹介しよう。
2007年06月26日 00時00分 更新

 6月14日、15日にかけて開催された「日本SGIソリューション・キュービック・フォーラム2008」のブースでは何が展示されていたのか。古川享氏も自身のブログで絶賛していたその展示内容のうち、気になったものを幾つか紹介しよう。

ライフログとつながり始めた次世代インタフェース

 興味深い展示だったのが次世代インタフェースに関するブース。最近では、ST(Sensibility Technology:感性制御技術)を利用した「ニンテンドーDS」のゲームソフトが登場するなど(関連記事参照)、新たなインタフェースを提案し続けている同社だが、そうしたST事例の1つとしてライフログカメラシステム「dew」が同じくSTを利用した「言花」の横で参照出品されていた。

dew ライフログカメラシステム「dew」。ペンダントトップに当たる部分がカメラで、ネックレス中央に感情の状態を色で示す光源がある

 NECデザインとの共同開発によって誕生したこのデバイスは、CeBIT 2007にも参考出品されていたのでご存じの方もおられるかもしれない。「Life Recording Interface」と銘打たれたdewは、ネックレス型のカメラとST Emotionエンジンを組み合わせたもの。喜び、怒り、悲しみ、興奮、平常心といった5つの感情をST Emotionが10段階で認識、喜びや興奮の度合いが振り切れるとその瞬間の画像が保存されるといった仕組みだ。

 こうして蓄積されたものを後で見返すと、印象深かった(と感情状況から判断される)その時々の思い出が画像とともによみがえるというわけだ。ライフログについては、こちらの記事で詳しく述べたが、ポイントを押さえて日常生活のログを取得しようというdewは、かつてWebページの検索結果のみを対象としていたGoogleがさまざまなサービスやデバイスをもって、人間のあらゆるログを取得対象と見なしている現状から考えても、今後注目されるデバイスの1つだ。

位置情報は今後のコンテンツに

 ユビキタスモニタリングのブースでは、これまで、ITmediaでもその事例を幾つか紹介してきたマイクロサーバ「ViewRanger」の後継となる「ViewRangerII」が展示されていた。

ViewRangerII GPSモジュールと連携させたViewRangerII。パトロールなどの用途などでの利用が期待される

 先代と比べやや大ぶりなサイズになったViewRangerIIは、CFカードスロットが1つ増え2つとなったのが大きな特徴。なお、この特徴自体は、ViewRangerをベースにNECが2005年8月に発表した「UNIVERGE WNXサーバ」ですでに実現している(関連記事参照)。むしろ注目はGPSモジュールの存在だろう。同モジュールと連携することで、位置情報と映像をリンクさせ、リアルタイムでモニタリングできる。日本SGIでは、ジオ技術研究所と共同で開発している3次元GISソリューション「GEO-Element」を有するが、こうしたソリューションとの連携が見込まれる。

 デジタルサイネージのブースでは、対話型リッチコンテンツ統合プレゼンテーションソリューション「VizImpress enVision」について、ウィザード方式によるコンテンツ作成や、テンプレートを利用したコンテンツ作成が可能な「VizImpress Wizard/Formula」が展示されていたほか、「奥行き」と「時間軸」という2つの次元を含む表現を可能にした3DCGプレゼンテーションソフトウェア「prezvision」に注目が集まっていた。

 展示ルームを出ると、そこにはSegwayの試乗会に並ぶ長蛇の列が。新感覚の乗り物に驚きの表情を浮かべる方が多かったのが印象的だった。

Segway 試乗会の横には幾つかのタイプに分かれたSegwayが。ちなみに画面左の立て看板のように見えるのは広告用途のSegway

 しかし、もっと確実に男性来訪者の足を止めていた展示も存在した。Segwayブースの近くに据え置かれたその液晶モニタは、浜崎あゆみのプロモーションビデオ(PV)などが再生されるそのモニタ、一見するとなんてことのないものだが、映像を横目に通り過ぎようとすると妙に目にやさしくない。そう、これは裸眼立体視での映像をデモしていたのだ。このPVの撮影を行ったディードライブの協力で今回の展示に至ったというが、文字通り“迫ってくるような”感覚で大画面液晶テレビから飛び出してくる浜崎あゆみの姿は必見の一語に尽きた。

DSC_1172.jpg あくまで裸眼で見た場合に立体に見えるので、撮影するとその雰囲気が伝わらないかもしれないが、一番それっぽく見える写真。手前のCGで作成されたガラスの小枝などは手に取れそうな感覚に陥る。なお、この横では別のアイドルPVも裸眼立体視が可能な状態で流されていた

 「コンテンツが主役の時代」「企業/研究者/個人が放送局となる時代」というコンセプトを掲げる日本SGI。そのコンセプトを体現するこれらのソリューションはいずれも過去から同社が取り組んできたものだが、時代がようやくそれらに追いついてきたこともあり、ビジネスとしての花が開こうとしている印象を受ける。もっとも、そうしたことをさておいても、夢がたくさん詰まったこうしたソリューションを目にするだけでもワクワクするではないか。

[西尾泰三,ITmedia]

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