過剰なストレージ購入が不要に――イコールロジック

イコールロジックは、iSCSIをベースにしたミッドレンジストレージ「PSシリーズ」にシン・プロビジョニング機能を追加したと発表した。

» 2007年06月26日 20時20分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 イコールロジックは6月26日、iSCSIをベースにしたミッドレンジストレージ「PSシリーズ」にストレージ容量の無駄をなくすシン・プロビジョニング機能を追加したと発表した。

 ストレージ管理者にとって、企業内で今後どれだけのストレージ容量が必要かを予測するのは至難の業だ。万が一の場合を考え、必要以上の容量を購入するケースがよく見受けられるが、利用率を低下したり、管理費や電力などのコストがかかるなど、最適なキャパシティプランニング(容量計画)を行うのは難しい。

 シンプロビジョニングは、ストレージ全体のリソースを単一のプールにまとめ上げ、複数のアプリケーションが必要とする容量を物理容量以上に割り当てておくことができる機能。事前に必要されるストレージ容量を任意に設定しながらも、スモールスタートでストレージを導入できるのが特徴だ。

画像 物理的プロビジョニングとシン・プロビジョニングの比較

 PSシリーズの特徴について、同社のジョン・ジョセフマーケティング担当副社長は「スナップショットやレプリケーションなど、さまざまな機能を包括的にパッケージ化している。ストレージの拡張における機能やライセンスの増加に対する追加料金は一切発生しない」と説明。運用面やコスト面における他社製品に対する優位性を示した。

 同機能を搭載したストレージは6月29日から販売する予定。サポート契約のあるユーザーは無償で利用できる。

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