Intel、HPCクラスタ用のケーブルと構築支援プログラムを発表

HPCクラスタシステムの用途拡大を受け、Intelがシステム構築をサポートするプログラムとケーブルを発表した。

» 2007年06月28日 08時10分 公開
[ITmedia]

 米Intelは6月27日、高性能コンピューティング(HPC)クラスタシステム構築の簡略化を目的とした構築支援プログラム「Intel Cluster Ready」と、接続ケーブル「Intel Connects Cables」を発表した。HPCの用途が、学界や科学研究の分野だけでなく、医療研究や気象予想、CADや金融モデリングなどへも拡大していることを受けたもの。

 Intel Cluster Readyは、クラスタシステムの構築、導入、運用、管理の簡略化を支援するプログラム。システム構築に必要なハード、ソフトの最低要件を設定することで、ソフト開発者によるシステム検証を容易にし、開発・導入の短縮化を図ることができるという。また、ハードとソフトの互換性確認、障害の切り分け、問題点の早期検出などに役立つツールを提供する。

 Intel Connects Cablesは、100メートル離れたシステム同士を接続できるケーブルで、Infinibandもしくは10GbpsのEthernetで、最大20Gbpsのデータ転送速度を実現するという。従来の銅ケーブルに比べ、サイズは83%、重さは84%、曲げ半径を40%縮小した。クラスタシステム構築の際、混雑した接続用ケーブルが空気の流れを阻害し、冷却を妨げる場合があるが、こうしたトラブルの軽減に役立つという。

従来のケーブルより細く扱いやすいIntel Connects Cables

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