さて、Bash Bloggerのインストールと設定が完了して新しい記事も書き終わったなら、記事をブログとしてパブリッシュしよう。そのためには幾つかの方法がある。
1つめの方法は、Bash Bloggerを手元のコンピュータのファイルシステムか家庭内のネットワーク上にあるコンピュータにインストールして、個人的な日記や掲示板として利用するという方法だ。
2つめの方法は、ブログをWeb上で公開したいという場合の方法だ。この場合、Webサーバのシェルにアクセスできるのであれば、Bash BloggerをWebサーバにインストールして、WebサーバにSSH経由でログインしてBash Bloggerを実行するという方法がある。この方法では、SSHクライアントを利用できる環境なら、(必ずしも自分のマシンでなくても)どこからでも安全にブログエントリを編集/投稿することができる。
最後の3つめの方法は、プログをWebで公開したいが、プライバシーのある自宅の自分のマシンでブログを書きたいという場合の方法だ。この場合には、ブログエントリをSFTP、scp、rsyncのどれかを利用してWebサーバにアップロードするようにすればよい。アップロードは、Bash Bloggerのメニューのオプションを選択することで自動的に行うことができる。ただしそのためには.bblog.confファイルの中で、ブログを置くWebサーバとディレクトリを指定しておく必要がある。また手元のコンピュータとWebサーバの両方に、scp(またはrsyncユーティリティとSSH)がインストールされている必要がある。
多くのブログ用ツールと同様に、Bash Bloggerでもブログの見かけを変更するためにテーマを使用することができる。今のところは5種類のテーマしか用意されていないが、XHTMLとCSSが得意なら自分で作るのもよいだろう。
テーマを使用するためには、テーマファイルが入っているアーカイブをダウンロードして、Bash Bloggerのインストール時に作成されているはずの.bashblogger/templatesディレクトリの中で展開するだけでよい。そうしておけば、Bash Bloggerの設定メニューでテーマを選択できるようになる。唯一の欠点は、コマンドラインではテーマの変更をプレビューできないということだ。そのため問題がないかどうかはWebブラウザで確認するということになる。なおテーマの変更を反映させるためにはブログを再び出版しておく必要がある。
コマンドラインでの作業を快適に感じる人や、ブログエントリを投稿するためのシンプルで軽量なツールを求めている人は、Bash Bloggerを気に入るだろう。Bash Bloggerは使いやすい上、今回インストールして試してみた256MバイトのRAMを搭載した333MHzのPentium IIIマシン上でも高速に動作した。Bash Bloggerには、シンプルで魅力的なブログ記事を出版するためにちょうど良いだけの機能がそろっている。Bash Bloggerはブログの作成/管理方法として優れた方法だと思う。わたしは今はブログを書くのにWordPressを使っているのだが、Bash Bloggerを使って新しいブログを始めることを真剣に検討している。
Scott Nesbittはトロント在住の技術ライター/ジャーナリスト。便利なコマンドラインユーティリティーの熱心なファン。
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