日本HPら3社、ナノ材料シミュレーション分野で協業

日本HP、アドバンスソフト、SCSの3社は、ナノ材料シミュレーション分野での協業を発表、協業の第一弾として、ナノ材料シミュレーションソリューションを発表した。

» 2007年07月03日 17時41分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、アドバンスソフト、住商情報システムの3社は7月3日、ナノ材料シミュレーション分野での協業を発表した。協業の第一弾として、高性能、低コスト、低消費電力のナノ材料シミュレーションソリューションの提供を同日から開始する。

 ナノテクノロジーは、ナノスケールで起こる現象を発見・解明し、電子・機能材料を原子レベルから設計・評価するもので、製造、環境、エネルギー、医療など、多くの産業で技術革新を起こす可能性を秘めた基盤技術。この研究開発を進めるに当たって、シミュレーションは必要不可欠なものとなっている。

 発表されたソリューションは、ナノスケールの物理現象解析を行うアドバンスソフトの「Advance/PHASE」と、HPのHPC向けLinuxクラスタ「HP XCクラスタ」で構成され、SCSが販売および一次サポートを受け持つ。

 HP-MPIと呼ばれる日本HP独自の通信ライブラリなどをHPサーバに最適化し、従来のソリューションと比べ、約1.8倍の高速化を実現、さらに、HP XCクラスタの構成サーバとしてHP BladeSystem c-Classを選択すれば、1Uラックマウント型サーバでの構成時と比べ、電力コストを年間33%、空調コストを70%節約できるという。

 価格は1400万円程度から。

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