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» 2007年07月09日 12時17分 公開

賛否両論! 使って分かった「iPhone」各アプリのエクスペリエンス (3/4)

[Andrew Garcia,eWEEK]
eWEEK

 iPhoneの電子メールアプリケーションは、「Yahoo Mail」「.mac」「AOL」「Gmail」などの主要Webメールサービスと連動できるよう、初めからプログラムされている。そのほかの電子メールサーバは、「POP3」および「IMAP」経由でのみサポートされており、多くの「Exchange」インプリメンテーションが対象外に追いやられた。「Outlook Web Access」は、(画面サイズ調整機能を使ったとしても)iPhone版Safariでの操作が困難な入り組んだWebサイトの1つなので、Exchange電子メールも同デバイス上で使用するのは難しいことがわかった。

 Gmailおよび「Google Apps」でホスティングしている電子メールドメインがサポートされていないのも、iPhone電子メールアプリケーションの残念な点だった。Gmailアカウントウィザードは電子メールアドレスに「gmail.com」を自動的に付与するが、こうした特徴があるために、ホスティングしているドメインのサービスを再設定できないのである。この問題に対処するには、自分のGoogle AppsアカウントでPOP3を有効にするか、Safariから当該のウェブメールにアクセスし直すしかない。

 ドキュメント処理に関しては、Safariもしくは電子メールを介して取得したPDF、「Word」書類、「Excel」スプレッドシートを閲覧できたが、編集はいっさい不可能だった。単純なものでも、(計算式などを含む)複雑なものでも、iPhone上でExcelドキュメントを開くことはできるが、大きなファイルだと完全に表示するまでに数分かかる場合がある。なお、「PowerPoint」プレゼンテーションは扱えない。

 iPodとは違って、iPhoneはUSBドライブとしてマウントできないため、データ転送用のデバイスにはならない。iPhoneにファイル閲覧アプリケーションが搭載されていないことで、こうした制限のデメリットは余計に大きくなっている。ローカルでドキュメントを保存したとしても、どのみちiPhoneからはアクセスできないのだ。

インターネットアクセスの使い勝手は

 iPhoneにおけるデータ接続方法は2種類あり、1つはAT&Tの「EDGE」ネットワークを利用した非常に遅い無線WAN接続、もう1つは任意の無線ネットワークを使うWi-Fi無線接続となっている。EDGEは見かけ倒しの性能しかないネットワークであり、簡単なWeb検索をするのにも、ほぼ常に我慢できないほどの時間を要する。基本的に使い物にならないと言える。今回のテストでも、iPhoneには電波状態が良好であることを示す表示が出ていたにもかかわらず、AT&T EDGEネットワーク経由ではどこにも接続できない状態になることがしばしばあった。

 これは、突如として50万人近くの新規無線データユーザーがAT&Tネットワークに押し寄せたのだから、ネットワークが一時的に停止したり、パフォーマンスが悪化したりするのは想定内の出来事だ。しかしそれでも、現在の熱狂状態が収まり、一定のアクセスパターンが見えてきたとしても、事態が劇的に好転していくとは考えづらい。

 実際にAppleも、iPhoneの無線WAN接続機能に不備が出ることを懸念しており、EDGE上でのiPhoneデータ通信をフォールバック接続形式で行うようデザインした。この形式では、ユーザーがWi-Fi無線を有効にしてさえいれば、iPhoneはEDGEネットワークに接続する前に、近くに利用可能なWi-Fi接続がないかどうかをまず初めに確かめる。しかし、大半のユーザーが、いつも自宅や職場で使っているWi-Fiネットワークの範囲外でもモバイルデータアクセスをしたいと思うはずで、その場合にはホットスポットWi-Fiベンダーと契約を結ぶか、地方自治体が無料ネットワークを敷設してくれるのを待つか、あるいはEDGEの低速ネットワークで我慢するしか選択肢はないということになる。

 正直に言うと、最初はiPhoneのWi-Fiパフォーマンスの悪さにガックリしていた。Appleストア内で暗号化されていないネットワークを使用していた間は、Wi-Fi接続スピードは非常に速く、Webブラウズも、電子メールや気象情報の取得も、「YouTube」ビデオの視聴も実に気持ちよくできた。ところが自宅で使ってみると、パフォーマンスは急に不安定になり、「サーバが見つかりませんでした」というエラーメッセージが何度も表示されるようになったのである。

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