それでは、Subversionにソースコードを入れてみましょう。前述のように、Subversionにコミットするためには、SSH経由でアクセスする必要があります。アクセス先は、先ほどの各プロジェクトの「ソースコード」のページに載っています。例えば、slashdotjpプロジェクトでは、以下のようになります。
svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp
このURLが、Subversionを利用する際のトップディレクトリになります。
Subversionは、CVSとは異なり、タグやブランチがディレクトリ(フォルダ)として見えるようになっています。そのため、各モジュールごとに以下の3個のディレクトリを作成するのが一般的です。
例えば、わたしが管理しているslashdotjpプロジェクトのslashjpモジュールでは、以下のようになります。
svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp
svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp
svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/trunk
svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/tags
svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/branches
svn+sshをhttpに書き換えると、Webブラウザ経由で確認できますので、確認してみるのもよいでしょう。
Subversionの作法が分かったところで、実際に作成してみましょう。まず、Subversionにインポートするファイルが存在するディレクトリに移動します。それから、svn importコマンドでインポートします。前記slashjpモジュールの場合は以下のようになります。
% cd slashjp
% svn import . svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/trunk -m 'Initial import to Subversion'
これで、カレントディレクトリ(.)以下にあるすべてのファイルをtrunkの中にインポートできます。必要なディレクトリはimportコマンドを実行する際にすべて自動的に作成されるので、あらかじめ「slashdotjp」や「trunk」といったディレクトリを作成しておく必要はありません。
では、インポートしたものをチェックアウトしてみましょう。まず、インポート元のディレクトリが残っているのでmvで別名に変更してからチェックアウトします。
% mv slashjp slashjp.old
% svn checkout svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp
これで、slashjpディレクトリにチェックアウトできました(新しいslashjpディレクトリは自動的に作成されます)。
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