第7回 ソースコードの管理をしよう(Subversion編)SourceForge.jpではじめるオープンソースプロジェクト(2/3 ページ)

» 2007年07月20日 12時22分 公開
[安井 卓,ITmedia]

ソースコードをSubversionに入れよう

 それでは、Subversionにソースコードを入れてみましょう。前述のように、Subversionにコミットするためには、SSH経由でアクセスする必要があります。アクセス先は、先ほどの各プロジェクトの「ソースコード」のページに載っています。例えば、slashdotjpプロジェクトでは、以下のようになります。

svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp


 このURLが、Subversionを利用する際のトップディレクトリになります。

 Subversionは、CVSとは異なり、タグやブランチがディレクトリ(フォルダ)として見えるようになっています。そのため、各モジュールごとに以下の3個のディレクトリを作成するのが一般的です。

  • trunk(トランク):メインの作業対象になる場所
  • tags(タグ):特定のリビジョンに名前をつけて管理する場所
  • branches(ブランチ):リリース時など、メインとは別の作業対象とする場所

 例えば、わたしが管理しているslashdotjpプロジェクトのslashjpモジュールでは、以下のようになります。

svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp

svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp

svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/trunk

svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/tags

svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/branches


 svn+sshをhttpに書き換えると、Webブラウザ経由で確認できますので、確認してみるのもよいでしょう。

 Subversionの作法が分かったところで、実際に作成してみましょう。まず、Subversionにインポートするファイルが存在するディレクトリに移動します。それから、svn importコマンドでインポートします。前記slashjpモジュールの場合は以下のようになります。


% cd slashjp
% svn import . svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp/trunk -m 'Initial import to Subversion'

 これで、カレントディレクトリ(.)以下にあるすべてのファイルをtrunkの中にインポートできます。必要なディレクトリはimportコマンドを実行する際にすべて自動的に作成されるので、あらかじめ「slashdotjp」や「trunk」といったディレクトリを作成しておく必要はありません。

 では、インポートしたものをチェックアウトしてみましょう。まず、インポート元のディレクトリが残っているのでmvで別名に変更してからチェックアウトします。


% mv slashjp slashjp.old
% svn checkout svn+ssh://svn.sourceforge.jp/svnroot/slashdotjp/slashjp

 これで、slashjpディレクトリにチェックアウトできました(新しいslashjpディレクトリは自動的に作成されます)。

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