業種ごとの業務プロセスに対応する「アプリケーション統合アーキテクチャー」を発表――日本オラクル

日本オラクルは「Oracle Applications」の統合基盤「アプリケーション統合アーキテクチャー」を発表した。

» 2007年07月20日 21時20分 公開
[横田貴司,ITmedia]

 日本オラクルは7月20日、各種アプリケーション製品の統合基盤「アプリケーション統合アーキテクチャー(AIA)」を発表した。

 AIAは「Oracle Applications」の各業務プロセスを連携させ、これまで個別に構築・稼働していた各種システムを統合し、コストを削減させるというもの。アプリケーションに依存しない、業種ごとのビジネスプロセスのモデルである「業種別リファレンスモデル」、BPELにより定義されたプロセスとさまざまなアプリケーションを連携させる「プロセス情報パック」により構成される。

 プロセス情報パック内の「アプリケーションビジネスコネクタサービス」は各アプリケーションの固有のデータ形式を変換して統合するもので、これにより15〜30%のコスト削減が可能になるという。

説明会で登壇した、日本オラクル 執行役員 アプリケーションビジネス推進本部長 藤本寛 氏

 今回のオラクルのアプリケーション統合の取り組みの背景にはM&Aによる同社製品ラインアップの増加がある。People Soft、JD Edwardsをはじめとする各種アプリケーションのシナジーを強化することで、買収戦略の効果を上げようという考えだ。

 日本オラクルでは今後、銀行の口座開設業務、医薬有害情報の報告業務、販売促進・値引管理業務などに対応したプロセス統合パックを順次出荷していく。また、通信業、金融業、小売業など、業種別のプロセス統合パックのリリースも計画されている。

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