IBMは、組織の回復力を定量的に算出するためのフレームワークをIBMインド基礎研究所で開発したと発表した。
IBMは米国時間の7月20日、回復力に富む企業を構築するためのフレームワーク「Resiliency Maturity Index(回復力成熟度指標、RMI)」をIBMインド基礎研究所の研究員らが開発したと発表した。
RMIは、組織の回復力スコア(評価)を定量的に算出しようとするモデル。ベースとなっているのは、IBMチューリッヒ基礎研究所とIBMグローバル・テクノロジー・サービスが開発した「Resiliency Maturity Assessment Framework」(RMAF)。RMAFは、回復力を個別に算定できる単位にまで、組織をコンポーネントに落とし込むものだが、各コンポーネントとそのコンポーネントの組織全体の回復力への影響との相互関連を明らかにするための機能拡張を行ったものがRMIとなる。
RMIは、特定領域への投資がどのような影響を与えるかを定量的に検討できるなど、リスク評価に有用なものになると言える。また、故障や機能停止など多様な機能停止のケースについてそれが発生した場合の業務の回復力を分析できることになる。
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