日立、SAPとマイクロソフトによる「Duet」の検証施設を設置し、導入ソリューションを提供

日立は、SAPとマイクロソフトによる「Duet」の検証施設を設置し、2007年度末までにDuetの導入を支援するソリューションを開発、製品化する。

» 2007年07月24日 19時49分 公開
[ITmedia]

 日立製作所、SAPジャパン、マイクロソフトの3社は、SAPとマイクロソフトが共同開発したフロントエンドソリューション「Duet for Microsoft Office and SAP」(以下Duet)で協業することに合意した。

 Duetは、企業ユーザーがMicrosoft Office を使い、SAPのERP(Enterprise Resource Planning)などのアプリケーションへのアクセスをより簡単かつ柔軟にするためのフロントエンドソリューション。SAPとマイクロソフトが共同で設計・開発し、販売・サポートを行う。

 今回の合意にもとづき、日立は統合サービスプラットフォームの「BladeSymphony」をはじめとした信頼性の高い日立のハードウェアで、Duetのシステム環境を構築する技術などの検証を進める。また、SAPとマイクロソフトの協力の下、各種検証と顧客向けのデモンストレーションなどを行うための施設「Duetコンピテンスセンタ」を2007年度第3四半期に日立社内に開設し、Duetのシステム構築に関するノウハウを蓄積していく。さらに2007年度末までに、Duetの導入を支援するソリューションを開発、製品化。併せてコンサルティングサービスや最適なハードウェアを含めたパッケージとしての提供なども検討していく。

 SAPとマイクロソフトは、今回の協業に関する専任の担当者を置くとともに、Duetに関する技術やリソースを日立に提供することで、検証作業や日立のDuet導入支援ソリューションの開発をサポートし、技術面およびマーケティング面におけるDuetの本格的な拡販を支援する。

 今後日立は、従来から提供しているSAPのERP、Microsoft ExchangeやMicrosoft Officeに加え、Duetの導入コンサルテーションから、ハードウェアの提供、システム構築、保守・運用までのすべてを含めたワンストップソリューションを提供する準備を進めていくという。

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