EMCジャパンは、ストレージシステムとストレージソフトウェアの新製品と新機能を発表した。
EMCジャパンは8月7日、ストレージシステムとストレージソフトウェアの新製品と新機能を発表した。EMCジャパンのマーケティング兼パートナーアライアンス統括本部長、古谷幹則執行役員は「人、環境、情報の保護、懐にやさしいストレージ製品、すなわち運用管理が簡単にでき、消費電力を抑え、セキュリティに優れ、投資効果を考慮した製品群を提供する」と新製品群をアピールした。
発表された製品は、ハイエンドストレージ「EMC Symmetrix DMX-4」、ストレージリソース管理ソフトウェア「EMC ControlCenter 6.0」、NAS製品「Celerra NS20」、ファイルアーカイビング向けアプライアンス「Rainfinity File Management Appliance(FMA)」、アーカイブストレージ「EMC Centera 第4世代LPノード」。EMCジャパンの諸星俊男代表取締役社長が掲げた「情報の総合ベンダー」として動き出したことがうかがえる守備範囲の広い製品群と言える(関連記事参照)。
Symmetrixシリーズの最上位機種となるSymmetrix DMX-4は、750GバイトのSATA IIディスクをハイエンドストレージに初めて搭載し、4Gbpsのディスク接続を可能にした。またDMX-4ではソフトウェア基盤として「Enginuity 5772」を新たに搭載したことにより、総合的なスループットが最大30%向上したほか、ローカルデータのレプリケーション速度が最大10倍になった。さらに統合ログ管理アプライアンス「RSA enVision」の機能がSymmetrixに対応し、監査ログをポリシーベースで管理できるようになった。
ストレージリソース管理(SRM)ツールのEMC ControlCenter V6.0は、仮想化されたサーバがストレージのどのボリュームを使用しているかを管理できる。従来は仮想化されたサーバでは割り当てられたストレージがどこでどのように使われているのか分からなかったが、これを解消した。また「VMware Infrastructure」にも対応し、「VMware ESX Server」ホストとゲストサーバのOSバージョンやIPアドレスの検出、プロビジョニングなどの機能が追加された。これにより仮想環境の管理負担を減らすことができる。
そのほかは、セキュリティ強化とiSCSI機能を搭載したCLARiX FLARE 26、ファイバチャネルによる接続に対応したCelerra NS20、ポリシーエンジン機能に特化したRainfinity File Management Appliance、低消費電力ノードのEMC Centera 第4世代LPノードを同時に発表した。
製品の価格と提供時期は下記の通り。
製品名 | 価格 | 提供時期 |
---|---|---|
Symmetrix DMX-4 | 未定 | 8月27日 |
EMC ControlCenter V6.0 | 112万1900円 | 8月17日 |
Celerra NS20 | 440万円(1Tバイト) | 9月1日 |
Rainfinity FMA | 490万8750円 | 9月1日 |
EMC Centera 第4世代LPノード | 950万2500円 | 8月7日 |
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