モバイル広告の効果分析を強化、携帯サイト解析のwelloutがバージョンアップ

ディー・ワークスは携帯サイト解析サービス「wellout」の夏バージョンを公開。モバイル広告の効果分析が強化された。

» 2007年08月13日 16時51分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ディー・ワークスは8月13日、携帯サイト専用のアクセス解析サービス「wellout」の最新版「wellout 2007-summer バージョン」をリリースした。モバイル広告の効果測定機能が強化されている。

 2007-summer バージョンでは、携帯インターネットで利用の広がるリスティング広告(検索連動型広告)の解析機能を強化し、検索キーワードおよびリンク元の検索サイト別に訪問者数やユニークユーザー数(NTTドコモの非公式サイトを除く)、コンバージョン(成約状況)の測定が可能になった。

検索キーワードや検索サイト別の訪問者動向を詳しく知ることができる

 また、アフィリエイトやQRコードなどに加えて検索サイトからの自然来訪におけるリンク元サイトからの流入動向やコンバージョンを測定できる。このほか、任意に指定した複数ページや特定ディレクトリ以下の全ページの訪問者数が解析できるグルーピング機能が搭載され、コンバージョンやユーザーのページ遷移などの広告効果解析を最大6種類まで設定できるようになった。

EZwebの検索サイト利用はGoogle導入後2倍に増加(7月30日のKDDI会見より)

 NTTドコモやKDDIなど携帯電話各社では、昨年夏から携帯インターネットでの検索サービスの強化を行っている。Googleを採用するKDDIでは、検索件数がGoogle採用前に比べて2倍近く増加したという(7月30日関連記事参照)。

 ディー・ワークスの泉大五郎代表取締役は、「検索サービスの利用拡大やコンテンツ開発費の増加で、携帯サイトは従来のように携帯電話会社の公式サイトに認定されれば安定した収益を得られるというものではなくなりつつある。広告のROI分析などきめ細かいサイト運営がこれからは重視される」と話している。

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