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» 2007年08月25日 00時00分 公開

子どもは誰の背中を見て育つ?

セキュリティ関連のニュースが日々メディアをにぎわしている。この状況を、子どもは当たり前のものとして受け止めてしまうのだろうか……。

[藤村能光,ITmedia]

 今年の日本は猛暑を極めた。8月16日に、岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市の2カ所で40.9℃という日本史上最高気温が観測されたことは記憶に新しいことだろう。いや、もしかするとこの暑さでそれすらも幻のように頭から消え去ってしまっている方も多いかも知れない。

 ともあれ、夏の終わりはすぐそこまで来ている。夏の終わりといえば、誰もが苦しめられた夏休みの宿題。自由研究課題だけがまったく進まず、博物館や自然文化館を駆け回った小学生時代は忘れられない。最近では読書感想文テンプレのようなものも登場し、うらやましいと思う半面、これをもとに熱心に感想文を作る小学生を想像すると、何とも言えない気持ちになってしまう。

 そんなことを考えている折、8月22日、23日に開催された「ネット利用の安全と未来フォーラム2007」を取材した。文部科学省が提唱する「子どもと話そう全国キャンペーン」の一環で、子どもたちにインターネットの楽しさ、素晴らしさを伝えることを狙いとしたもの。子どもたちの自由研究にも役立つ展示やイベントが多数開催された。

alt フォーラムの様子

 親子でインターネットを使いながら、セキュリティや安全について学ぶ参加型イベントが大盛況だった。すでにインターネットの扱いに慣れているのか、講師の指示を待たずに次の操作をする小学生がたくさん見られた。

 2006年に行われた調査によると、3割の子どもが就学前にインターネットを経験しているという。インターネット利用の低年齢化が進んでいるだけに、使い始めの段階で正しい使い方やモラルを教育することは、今後必要不可欠になってくるだろう。

 エンタープライズチャンネルでは、ウイルスやスパム関連のニュースが毎日飛び交っている。今週のランクイン記事では、第5位のお祈りパンダのウイルス作者ら4人、中国で起訴や、第10位のスパムや脅迫、大量破壊兵器も――仮想世界の厳しい現実などがそれにあたる。

 このような状態を、子どもはどう感じるのだろう。インターネットを利用し始めた段階でこういった環境に否応なしにさらされてしまう子どもは、その状況を当たり前のものとして受け入れるかもしれない。その結果、インターネット犯罪の低年齢化に拍車がかかるのではないかと考えるだけでぞっとしてしまう。子どもの規範となるべき大人は、こうした事態が子どもに悪影響を与えてしまう可能性があることを今一度考え直す必要がある。

 願わくば、スパムやウイルス関連以外の記事がランクインしてほしい。

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