日本HPは、同社のクライアント統合ソリューション「HP RCS(HP Remote Client Solution)」の核となるブレードPCの最上位機種となる「HP bc2500 Blade PC」を発売した。
日本HPは8月30日、デュアルコアのAMD Athlon 64 X2 3000+プロセッサを採用したブレードPC「HP bc2500 Blade PC」の販売を開始した。
同製品は、同社のブレードPCの最上位機種に位置づけられるもの。Athlon 64 2100+を搭載していた従来製品「HP bc2000」と比べると、「SYSmark 2004」総合スコアで約1.7倍の処理速度を実現している。CPU以外には大きな変更はなく、ネットワークポートもギガビットではないが、標準で搭載されるメモリが1Gバイトから2Gバイトとなった(最大4Gバイト)。OSも従来どおりWindows Vista Businessとなる。なお、Windows XP Professional対応のドライバも用意されており、Windows VistaとXPの混在環境での利用も可能。
価格は19万9500円。10台のパックでは192万1500円。
併せて、シンクライアントからのリモートデスクトップ接続を管理するソフトウェア「HP SAM(Session Allocation Manager)」の機能拡張も図られた。バージョン2.1となる最新版では、Windows Vista、HP RGS、マルチディスプレイなどに対応している。
さらに、同社は昭島に組み立て工場を持つ利を生かし、工場事前組み上げサービスとして「HP Factory Express」を提供しているが、これがブレードPCとブレードワークステーションでも利用可能となった。
HP Factory Expressでは、組み立て、OSインストール、RAID構成のみを行うシンプルなプランから、ラッキング、現地設置、環境設定、コンサルティングまでを含む総合プランまで、5段階に分かれているが、このうちレベル2までのサービスを受けることができる。同サービスを利用した場合、追加オプションの組み込み、ブレードエンクロージャへのブレード本体の組み込み、ラックへのブレードエンクロージャの組み込み、電源ケーブル配線、動作確認までがパッケージに含まれる。サービスの価格は、ブレードPCが11万7495円から、ブレードワークステーションが18万7530円から。
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