最新メールアウトソーシングサービスの魅力に迫るBIGLOBE×栗原潔

電子メールシステムの運用負荷に悩む企業に勧めたいのがメールアウトソーシングサービス。だが、メールは既にミッションクリティカルなシステムとなっているだけに慎重な選択が必要だ。6月にサービスを開始した「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」の魅力を探ってみよう。

» 2007年09月06日 19時00分 公開
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 インターネット経由で各種のアプリケーションを提供するASPサービスやSaaS(Software as a Service)に対するニーズが高まりつつある。そんな中、NECビッグローブはウイルス・迷惑メール対策からメールの保管・監査に至るまで、電子メールにまつわるさまざまなアプリケーションをASP形式で提供する「BIGLOBEメールアウトソーシングサービス」を開始した。

 電子メールシステムの運用負荷に悩む企業にとって、このようなアウトソーシングサービスの採用は選択肢の1つに入れたいところだが、数多くあるサービスの中から賢い選択を行うのは難しい。

 NECビッグローブビジネス事業部グループマネージャーの近藤真子氏と、テックバイザージェイピー代表取締役の栗原潔氏の対談を通して、BIGLOBEメールアウトソーシングサービスの魅力を探ろう。

メールシステムの運用負荷を軽減したい

photo テックバイザージェイピー代表取締役栗原氏

栗原 CRMなどのアプリケーションを皮切りに、SaaSに対するニーズが顕在化しつつあります。実際にはSaaSはASPと変わらないなどとの議論もあったりするわけですが、既に電子メールのASPサービスは数多くあります。このサービスを始めた狙いはどこにあるのですか。

近藤 企業のメールシステムの運用負荷を何とか軽減することはできないか――メールアウトソーシングサービスを始めた背景には、こうした思いがあります。当社の親会社であるNECは、企業の要望に応えるかたちでメールシステムの構築などを手掛けていますが、その中から運用に頭を悩ませている企業が多いということが分かりました。

 情報漏えいや社員の生産性の低下を防止するために、ウイルスや迷惑メール対策を徹底しなければなりませんし、システムを運用する過程では、セキュリティの維持のためにパッチ対応などのメンテナンス、さらに数年に1回はサーバ、ストレージ、ソフトウェアなどどこかのリニューアルが必要になります。情報システム部門は、絶えずメールシステムに関する何らかの作業に追われているのが実態です。

 BIGLOBEメールアウトソーシングサービスは、こうした課題の解決を支援することを目的としたサービスと位置付けています。BIGLOBEのインフラを使って、フィルタリングやウイルス対策などメールにまつわるさまざまなアプリケーションを含めてASP型で提供します。メールに関するシステム運用を当社に委託できるわけですから、情報システム部門の運用負荷は大幅に軽減できます。

栗原 他社のメールASPサービスとは、どう差別化しているのですか?

photo NECビッグローブビジネス事業部グループマネージャー近藤氏

近藤 いくつか挙げられますが、最大のポイントはISPとしてコンシューマー向けサービスで培ってきた安定稼働のノウハウですね。BIGLOBEは10年前からサービスを開始し、今では数百万ユーザーがメールサービスを利用しています。そして、サービス開始以来、一度もメールシステムをダウンさせたことがないのです。

栗原 これだけのユーザーを抱えながら、10年間システムダウンが一度もないというのはすごいですね。もはやメールを抜きにビジネスを進めることは難しい。メールはもう本当にミッションクリティカルと言ってもいいほどです。あるメーカーでは、CADデータのやり取りにコンテンツ管理システムではなく、メールでやろうと選択したところもある。実際の使われ方も基幹に近づいてきています。

近藤 そうなんです。メールがなければエンドユーザーは仕事にならないわけで、簡単に止めるというわけにはいきません。ISPとしてコンシューマーにメールサービスを運用してきた実績と、その中で得たノウハウを利用しているのは最大の強みだと思っています。

栗原 ハードウェアの二重化といったテクノロジー面での対応はASPサービスである以上、もはや「やって当たり前」の世界だと思うんです。つまり、差別化のポイントは、サービスを提供するために組織が蓄積してきたノウハウやそれを反映させた業務プロセスにある。10年かけて蓄積してきた実績は非常に評価できそうですね。

近藤 BIGLOBEの運営を通じて、ユーザーから多種多様な問い合わせが寄せられており、それらをナレッジとして共有できる仕組みを整えており、すでに多くのナレッジをノウハウとして蓄えています。企業向けサービスでもこの仕組みを利用しているので、サポートについても十分なものを提供できると考えています。

 もちろんサービスの基盤となる当社のデータセンターはISMS(Information Security Management System)認証を取得していますし、24時間365日の有人監視、障害対応を行います。万一、ネットワークでハードウェア障害が起きたとしてもほぼ無停止で運用できます。BIGLOBEが培ってきたネットワークセキュリティ標準に準じた安全確認を行っています。

必要とする機能だけを選択して使う

栗原 Notesなどからインターネットメールへ移行し、それに併せてシステムをアウトソースする。そんな企業は非常に増えてきています。しかし、実際には自社のポリシーに合致するかたちで対応できるか、気になるところでしょうね。

近藤 そうしたニーズへの対応は重要なポイントとしてとらえています。そこで、当サービスでは機能のすべてをワンパッケージにして提供するのではなく、個々の機能をコンポーネントとして個別に取捨選択して利用できるようにしました。アウトソースする機能を個別に選択でき、個々のニーズに柔軟に対応できるというわけです。

BIGLOBEメールアウトソーシングサービス 提供機能
メールウイルスチェック
迷惑メールチェック 判定
ホワイトリスト(2007年10月より提供)
ブラックリスト(2007年10月より提供)
隔離フォルダ(2007年10月より提供)
メール保管・監査
メールボックス

 例えば、導入済みのメールサーバやウイルスチェックサーバを生かしながら、新たに迷惑メール対策だけをアウトソースしたい。それであれば「迷惑メールチェック」だけを選択できます。もちろん、すべての機能を活用して、メールシステムの運用負荷を一気に軽減することも可能です。これらはホスティングで提供しますから、自社で環境を整備した場合のようにIT資産の陳腐化に悩まされることはありません。

栗原 各サービスはどれほどの機能を備えているのですか?

近藤 その点についてぜひ強調しておきたいのが、各サービスには豊富な実績を誇るベンダーとの協業を通じて、高度な機能を持つ製品を採用していることです。実際にかなりの検証を行って選択しました。

 「迷惑メールチェック」に採用したクラウドマークのフィルタリングエンジンは、利用者から1日に2500万通にも上る迷惑メールを収集し、最短で申告から5分以内に最新の迷惑メールに対応できるシステムです。また、「メールウイルスチェック」には世界で多くのユーザーを誇るシマンテックのウイルスチェック技術を、「メール保管・監査」にはキヤノンシステムソリューションズの「GUARDIANWALL」を取り入れています。メンテナンスやバージョンアップの作業は当社が行いますので、常に最新の状態で利用いただけます。

栗原 現在はさまざまな法制度の整備を受けて、データ管理の徹底が強く求められていますから、内部統制の強化を目的にメールの保管や監査機能に対するニーズは多いのではないでしょうか? ライブドア事件では、実際にすべてのメールのデータを押収されていたりしますし、メールの監査の重要性は高まっています。

近藤 法制面の整備によって、企業により積極的に説明責任を果たす必要がでてくると思います。メールのアーカイブやログを残すということは、こうした義務をまっとうするためにも欠かせません。また、そうした姿勢を社内外に示すことが、不正を未然に抑止する効果をもたらすと思います。

 実際に、当社でも大企業を中心にコンプライアンスの面からメール監査に対するニーズが盛り上がっていると実感しています。サービスを提供するにあたり、内部統制を強化するためのさまざまな監査機能を実装しているのも特徴です。

photo

 「メール保管・監査」の機能を選択していただければ、事前に設定したキーワードや条件をもとにやりとりされるメールを検査し、該当するメールの送信および受信をブロックすることが可能です。さらに、メールの処理総数や発信/受信状況、フィルタリング状況の詳細なレポートを確認でき、情報漏えいのリスクを把握できます。基本的にすべてのメールを保管しますので、その証跡をたどることでイレギュラーな業務処理が行われているか否かも判断できるようになっています。

 当社は個人情報の保護には2000年から取り組んでおり、プライバシーマーク(Pマーク)も取得していますし、データセンターにおける顧客情報の管理に十分に配慮していますので、安心してご利用いただけます。

BIGLOBEメールアウトソーシングサービスのその先

栗原 アウトソースを選択する際には、必ずと言っていいほどセキュリティを懸念する声が出ますから、非常に大切なポイントだと思います。最後に、今後はどのような計画を考えているのかお聞かせください。

近藤 利便性を高めるために、さまざまなオプションを追加させたいと考えています。SLA(Service Level Agreement)をベースとした契約形態の追加や、ディザスタリカバリの観点からデータセンターの二重化なども視野に入れています。1ユーザーあたりのメールボックス容量も現在の最大3Gバイトから将来的にはもっと拡張したいと考えています。

栗原 さらに、カレンダー機能などがあれば、実際のコミュニケーションツールとしては十分なものになっていきそうですね。

近藤 そうですね。それについても検討していきたいと思います。先ほどのメーカーのお話ではないですが、メールは使い勝手の良さから業務フローになくてはならないものとして組み入れられてきています。もしメールシステムに関して何か問題を抱えているようであれば、ぜひ一度BIGLOBEメールアウトソーシングサービスを検討してほしいと思っています。

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「メールシステム徹底比較」 自社構築vsアウトソーシング

内部統制の強化から企業内メールは監査・保存をする時代に突入し、企業の4分の1がメール通信ログ管理を課題に挙げている。しかし、メールシステム運用に限界を感じているシステム部門は、実は多い。

今、企業の間でメールシステムをアウトソーシングする動きが急速に広がっている。迷惑メールをはじめとするセキュリティ対策の複雑化や内部統制の強化などにより、運用コストや運用負荷が増大しているためだ。

 アウトソーシング利用のメリットを運用コスト、運用負荷において比較するとともに、アウトソーシングを選択した企業の事例を紹介する。



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提供:NECビッグローブ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2007年9月28日