セルフチェックアウト利用、24%拡大

セルフチェックアウト機に対する消費者の抵抗感は薄れ始めているようだ。

» 2007年09月07日 12時27分 公開
[Evan Schuman,eWEEK]
eWEEK

 消費者が2006年に小売店のセルフチェックアウトで使った金額は1370億ドルを超え、その主な要因は、DIY(Do-It-Yourself)ストア、スーパーセンター、会員制ディスカウントショップでの利用増加にある。IHLが9月6日、このような調査結果を発表した。

 同社によれば、2005年と比べてセルフチェックアウトの利用が24%増えたという。

 この調査では、セルフチェックアウト機に対する消費者の抵抗感が薄れ始めていることも示された。44%が「セルフチェックアウトを気に入っている」と答え、「利用しないつもり」と答えたのはわずか9%だった。この調査は今年の春と夏に1000人の消費者を対象に行われた。

 この調査で、ほとんどの人が予測していることが確認された。それは、消費者のチェックアウト機の利用が増えるに伴い、急速に支持が高まっているということだ。その一部は消費者がインタフェースに「慣れた」ことで説明できるが、このことはまた、消費者の自主選択に任せきりだという問題も提起している。つまり、セルフチェックアウトを好まない消費者は、1〜2回くらいしか使わないだろう。

 「小売業者が、セルフチェックアウトを利用するインセンティブを提供し、こうした抵抗を避けることができれば、チェックアウトからセルフチェックアウトへの移行を進められる」(調査報告書より)

 この調査では消費者を地域や収入でカテゴリー分けしており、米南部の消費者の方がややセルフチェックアウトを支持する方に傾いていることが分かった。年収10万ドル以上の消費者も同様だった。報告書では、高収入の消費者の方が旅行をすることが多く、駅や空港でセルフ発券機に触れる機会が多いからではないかという仮説を立てている。この説が正しければ、慣れが支持につながることになる。

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