ラクな作業で人材採用の精度を高める!有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の「獲得術」(2/2 ページ)

» 2007年09月18日 06時00分 公開
[岡崎勝己,アイティセレクト]
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効率アップだけでないIT化のメリット

 これまで採用活動を進めるに当たって、人事部門は細かな資料の作成に時間をかけていた。しかしながら、「実際の面接の場で、面接官はその資料にチラッと目を通すだけ」(若杉氏)というケースが少なくなかった。資料が履歴書や各種の検査結果など、断片的な情報をまとめたものであったため、面接の場で活用しにくかったからだ。

 そこで「e採用マネージャー」では、画面表示を変更して、応募者をリスト化した上で各種試験の結果も同時に表示させた。こうして、全応募者の中における一人ひとりの位置付けを確認することができるようにした。また、採用の各プロセスで情報を入力することにより、応募者の話した内容や志望動機、これまでの採用活動における社内の評価などを、履歴をたどるだけで容易に把握することも可能にした。

 「情報を活用しやすい形で面接官へ引き継ぐことにより、組織的に人材採用の精度を向上させる仕組みを築くことができた」(若杉氏)

 メール機能との連携により、社内調整などに費やす労力や時間の削減も図ることができる。

 IT化は、業務効率を高めるための有効な手段であることはもはや疑うまでもない。「e採用マネージャー」はそれだけではなく、デジタル化の効果をさらに引き出すための「仕掛け」も用意しているといえそうだ(「月刊アイティセレクト」10月号の特集「有能社員をとらえよ、手放すな! デキる逸材の『獲得術』」より。ウェブ用に再編集した)。

〔21日に続編を掲載予定〕

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