NEC、グリッド技術を利用したストレージ「iStorage HS8」発売

NECは、グリッド技術を利用してパフォーマンスや容量を柔軟に拡張できるHYDRAstorを採用した「iStorage HS8」を発売した。

» 2007年09月19日 21時50分 公開
[ITmedia]

 日本電気は9月19日、グリッド技術を利用したディスクストレージ「iStorage HS8」を発売した。11月26日から出荷を開始する。

 iStorage HS8は、米NEC Laboratories Americaのグリッド・ストレージ技術をベースに開発された「HYDRAstor」を製品化したもの。HYDRAstorは、ストレージノードを並列させることで、パフォーマンスや容量を柔軟に拡張できるのが特徴。バックアップなどのセカンダリーストレージとしての利用が想定されている。

iStorage HS8

 新製品は、追加するストレージノードを接続するだけで自律的にシステムに組み込み、負荷分散やデータの再配置を自動的に行う自動最適構成技術のほか、重複データを検出して元データとの差分だけを圧縮・格納する重複排除機能、バックアップデータを複数に分割して特殊な冗長用コードを付加し、3重障害でもデータの復元を可能にする分散冗長技術を搭載する。

 製品構成は、専用キャビネットおよびアクセラレータノード(2機)、ストレージノード(4機)、基本制御ソフトで、価格は2400万円。すでに9月から北米で出荷されており、欧州やアジア・大洋州地域でも順次発売する。同社では今後3年間で1500億円の売り上げを見込んでいる。

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