Alcatel-Lucent、「ECOC 2007」で新たな光伝送記録を発表

Alcatel-Lucentは、光通信分野の国際会議「ECOC 2007」において、光伝送実験などに関するPD論文が採択されたことを発表した。

» 2007年09月28日 21時53分 公開
[ITmedia]

 仏Alcatel-Lucentは9月19日(独国時間)、ベルリンで開催された光通信分野の国際会議「ECOC 2007」にてPD論文3件が採択されたことを発表した。PD論文とは「Post Deadline Paper」の略で、最先端データの論文を締め切り後に提出し、審査の結果採択された論文を指す。

 1つ目の論文では、2550キロメートルの単一光ファイバで12.8Tbpsの転送速度を実証した。この実験では、160のWDMチャネルをそれぞれ80Gbpsに変調し、光ファイバ上の伝送量を増大させた。これまでの研究では、300キロメートル以上の伝送距離や、10Tbps以上の転送速度を達成したものはなかったという。

 2つ目の論文では、520キロメートルの距離において、100Gbpsに変調された80チャネルで8TbpsのWDM伝送を行った。

 3つ目の論文では、同一システム内において100Gbpsおよび40Gbpsチャネルの移行と共存の可能性を実証するDWDM伝送が行われ、スペクトラル効率1.4bps/Hzの記録を達成した。

 ECOC 2007では、ベル研究所など同社の研究者による計38件の論文が提出された。

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