「Info 2.0」でもIBMとジャストシステムは協業強化へIBM Information on Demand 2007 Report(1/2 ページ)

ラスベガスのIBM Information on Demand 2007カンファレンスで、IBMがジャストシステムのセッションに同席し、Info 2.0とxfyの連携をデモした。両社はその絆を一層深めているようだ。

» 2007年10月17日 14時15分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 ネバダ州ラスベガスで米国時間の10月15日に開幕した「IBM Information on Demand 2007」カンファレンスで、ジャストシステムがxfyのXMLソリューションを米国企業に売り込んだ。

 IBMとジャストシステムはジョージア州アトランタのXML 2005 Conference & ExpositionでxfyとDB2 Viperを連携させるデモを行って以来、XML関連では互いを必要とするパートナーとしてその関係を深めてきた。ViperはXMLデータをそのまま格納できる「pureXML」を売り物にし、クリーンなXMLエンジンを核として、あらゆるXMLデータを自由に読み、書き、組み合わせ、WYSIWYGで扱うことができるxfyクライアントを必要としているのだ。

 今回のカンファレンスでも、IBMで「Info 2.0」の戦略コンサルタントを務めるマーク・ヘイドン氏がジャストシステムのセッションに同席し、Info 2.0とxfyの連携をデモしている。

 今年6月にIBMが発表したInfo 2.0は、エンドユーザーが自由に必要な情報にアクセスし、組み合わせることができる一連のツール群だ。データとの接続、初期解析、妥当性の確認、フォーマットなどを処理するベースレイヤの「Mashup Hub」、データを組み合わせてフィードするDAMIA(Data Mashup Fabric for Intranet Applications)、そしてデータのフィードからアプリケーションをWikiに似た手法でマッシュアップしていく開発ツール「QEDWiki」という3つのコンポーネントがあり、現在IBMのalphaWorksサイトで公開されている。これらは、Web2.0スタイルでエンドユーザー自身が必要に応じて作成する「situational」なアプリケーションに対して、さまざまなデータソースの構造化されたデータや構造化されていないデータをクレンジングし、変換してフィードする働きをする。

 ジャストシステムの浮川和宣社長は、「xfyのソリューションと一部重複するところもあるが、互いに必要とする補完関係にある。xfyは、XMLデータを自由に扱うことができるアプリケーションをその場その場で作成できる。まさに“situational”なアプリケーションを作成する環境を提供する。両社で協力して概念検証を行いながら、市場を開拓していきたい」と話す。

米国のカンファレンスにも精力的に参加する浮川社長
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