会社が約束のポジションをくれない――自分は会社を辞めるべきか？：女性カウンセラーに悩み相談（1/2 ページ）

IT業界のキャリアに関する悩みにベテラン女性カウンセラーが答える。CIO候補として入社したのに別の人間がCIOに…。自分は会社を辞めるべきだろうか？

[ITmedia エグゼクティブマカジン編集部，ITmedia]

悩み相談

いまの会社には、CIOの後継者候補として入社しました。わたしは、CIOが数年以内には引退する予定であると聞かされていました。そして6カ月が経ち、彼は引退しました。ですが、会社は後任のCIOを外部から雇い入れたのです。わたしとは無関係な人物です。わたしはもうこの会社を辞めたほうがいいのでしょうか？

CIOとの関係を構築して社内の支持を得るべき

　いまの会社に入社してまだ6カ月しか経っていないということならば、今後、履歴書で在職期間の短さがマイナス要素となる可能性があります。面接では、なぜ在職期間が短かったのか、説明を求められることになるでしょう。今回、CIOが引退するまでの間に、あなたにはその後継者にふさわしい力量を身につけるための時間がもっとあったのではないでしょうか？　いま会社を辞めるよりも、状況の立て直しを図ることをお薦めします。まずは、CIOとより良い関係を築き、社内の支持を取り付けることから始めてください。

キム・バトソン氏（Career Management Coaching.com／ワシントン州サマミッシュ）

キャリア構築のためのロードマップづくりが不可欠

　いまあなたがすべきことは、キャリアのフローチャートをつくることです。つまり、自分の望むキャリアを実現するために必要となる努力や資質、達成できた場合の満足度のレベルなどを図に表してみてください。いまの会社があなたをCIOに任命することはないでしょう。まずその点は認めなければなりません。そして、次の点に留意しながら、個人的なネットワークづくりに時間を充てるようにしてください。留意すべきは、「今後ほかの会社でCIO職に就くためには、現在の自分の仕事をどう役立てられるか？」「実際にそれを具体化できるか？」といった点です。キャリアを効果的に築くためには、ロードマップが不可欠です。

ジーン・フラー氏（Fuller Coaching／カリフォルニア州ウッドサイド）