IBMのUNIXサーバで会計システム統合、年間30万トンのCO2削減

日本IBMは、IHIにUNIXサーバ「IBM System p5 モデル570」を納入した。年間で約30万トンの二酸化炭素の排出を削減できるという。

» 2007年10月30日 14時21分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは10月30日、IHIの統合会計システム向けにUNIXサーバ「IBM System p5 モデル570」を納入したと発表した。

 IHIは、同社の「環境基本方針」に基づき二酸化炭素の排出量削減を掲げ、データセンターにおける環境面の配慮やシステムコストを削減できる新システムの構築を目指し、条件を満たすハードウェアの導入を検討してきた。

 IHIはこれまで13台のUNIXサーバで運用していたシステムを2台のSystem p5 モデル570に統合。これに加え、ディスクストレージ装置「IBM System Storage DS6800」とシステム管理ソフトウェア「IBM Tivoli Storage Manager」を用いたシステムを構築した。

 CPUやメモリ処理の性能を測るIBMの相対評価測定によると、新システムは従来システムに比べ、年間で約3割のコスト削減、約2倍のパフォーマンスを実現するという。また、POWER5++プロセッサの省電力性能により消費電力と発熱量を約4割削減、二酸化炭素の量に置き換えると、年間約30万トンの排出量を削減することになる。

 なお、統合会計システムのバージョンアップには、IBMのデータセンターエネルギー効率化プロジェクト「Project Big Green」の取り組みも評価されたという。

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