監視業務もオフショアで、アイ・ティ・フロンティアがブラジル企業との協業を発表

アイ・ティ・フロンティアは、ブラジルの大手IT企業であるPolitecと、データセンターにおける運用監視業務に関する協業を発表した。夜間のデータセンター運用監視業務の一部をPolitecに委託する。

» 2007年11月05日 17時21分 公開
[ITmedia]

 アイ・ティ・フロンティアは11月5日、ブラジルの大手IT企業であるPolitecと、データセンターにおける運用監視業務に関する協業を発表した。

 ソフトウェアによる運用業務の自動化が進む中、障害発生時に昼夜問わず対応する要員の必要性は変わらず存在している。しかし現在、日本国内では、運用監視における定常業務において慢性的な要員不足が続いており、それは今後改善される気配はない。

 今回の発表のポイントは、アイ・ティ・フロンティアの国内データセンターにおける夜間運用監視業務の一部をPolitecに委託する点。日本とブラジルは12時間の時差があり、日本の夜間はブラジルの日中に当たるため、高品質な24時間対応サービスの提供が可能になり、またコスト削減も見込めることになる。

 委託するのは、障害監視と、既知の障害発生時の一次対応で、約10人の日系ブラジル人技術者が対応する。未知の障害発生時は、日本側の技術者に連絡し、日本側の要員が対応する。両社はこうした取り組みによって、将来的には、日本での災害発生時にはブラジル側で24時間、障害対応を含む運用業務を行える体制を構築する予定。

 11月から来年2月までパイロット運用を実施、2008年5月の本運用を予定する。

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