SSHで簡単ホームネットワーキングFocus on Technology(4/4 ページ)

» 2007年11月09日 03時15分 公開
[Open Tech Press]
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KDEおよびGNOMEにおけるリモートフォルダの設定

 リモート作業はそれだけでも生産性を高めるすばらしい方法だが、KDEとGNOMEの双方にはSSH接続を利用してホストPCをネットワークフォルダにマッピングする方法が用意されており、PC間でのファイルのコピーを簡単に行うことができる。さらに、ホスト側にアプリケーションを実行させなくても、ローカルのアプリケーションを使ってリモートファイル(ホスト側のファイル)を編集することも可能だ。

 Konquerorの場合は、「Go」メニューから「Network Folders」を選択し、「Add a Network Folder」アイコンをクリックする。ダイアログの指示に従いながら、追加するフォルダのタイプとしてSSHを選択した上で簡単なフォームの入力を行う。「Name」フィールドにはフォルダにつける好きな名前を、「Server」フィールドにはホストPCのIPアドレスをそれぞれ入力すればよい。

 GNOMEで同様の設定を行うには、画面最上部の「Places」メニューから「Connect to Serve」を選択する。KDEのKonquerorの場合とよく似たダイアログボックスが現われるので、指示に従ってサービスタイプ(SSHを選択)、サーバ、オプション情報の入力を行う。オプション情報には、ポート番号(通常は22)、接続先のフォルダ、ユーザー名、接続名がある。KDEでもGNOMEでも、接続の設定はほんの数秒で終わる。

 SSHは、簡単なホームネットワークの設定に威力を発揮する便利なツールだ。SSH経由でのアプリケーション実行のパフォーマンスは、比較的古いハードウェアでも悪くない(自宅のPCはホスト、クライアントともPentium IIIマシンである)。わたしが使っている限り、ワープロや電子メール、Webブラウザを妻と同時に利用していてもホストPCの処理速度が著しく低下することはない。

 2台のPCの接続が必要になったら、ぜひSSHを試してもらいたい。設定も簡単だが利用はもっと簡単だ。

Drew Amesはペンシルバニア州で環境プランナーとして活躍している。


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