パフォーマンスと可用性を向上、VMware Infrastructure 3がメジャーアップデート

ヴイエムウェアは、仮想化ソフトウェアスイート「VMware Infrastructure 3」のメジャーアップデートを発表。パフォーマンスと可用性の向上を図った。

» 2007年12月12日 13時49分 公開
[ITmedia]

 ヴイエムウェアは12月12日、仮想化ソフトウェアスイート「VMware Infrastructure 3」のメジャーアップデート版を発表した。パフォーマンスの向上とインフラ全体の可用性改善を図っている。仮想環境実行ソフトウェアの最新版「ESX Server 3.5」や管理用ソフトウェア「VirtualCenter 2.5」などで構成する。

 最新版ではESX ServerとゲストOSのメモリページサイズを拡大させており、データベースなどメモリ負荷の高い処理のパフォーマンスが改善する。ネットワーク機器側でデータのパケット分割を行う「TCP Segmentation Offload」やイーサネットで送受信されるデータのフレームを拡張させる「ジャンボフレーム」もサポートし、ネットワークを介したデータ入出力のパフォーマンスを向上。CitrixやWindows Terminal Servicesなどシンクライアント運用の際のホスト側のCPU負荷を改善する。

 VMware VirtualCenterでは、物理サーバの検索から仮想化までの作業をウィザードに従って行えるチュートリアル機能の「Guided Consolidation」を中小企業向けに用意した。管理スケジュラーの「Distributed Resource Scheduler」と併用し、システムの処理状況を監視しながらサーバ電源のオン・オフを自動的に行う「Distributed Power Management」、ESX Serverと仮想マシンのパッチ処理を自動化する「Update Manager」も提供している。

 VMware Infrastructureのユーザーは、導入内容に応じて無償バージョンアップできる。日本語版は、2008年上期のリリースを予定している。

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