ケータイ小説に見る新たなマーケティングとは――ブロガーの見解オルタナブログ通信(2/2 ページ)

» 2007年12月14日 11時25分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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検索エンジンが自殺防止をできるのか

 12月1日、ヤフーが国立精神・神経センター内の自殺予防総合対策センターと協力して自殺防止支援を開始した(関連記事)。これは、「Yahoo!検索」で自殺関連キーワードを検索した際に、結果画面上部に「自殺は防ぐことができる」「ためらわずに、助けを求めることが、何よりも大切です。」というメッセージと、同センターへのリンク表示を掲載することで、自殺防止を喚起するという。

 一見、良さそうなサービスに見えるが、山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」「死にたい」で検索する人の気持ちでは、疑問を投げかけている。

 そもそも、どのキーワードを入力すると、これらの表示がされるのかということだ。そしてそれが、本当に自殺を志願する人が検索する際のキーワードなのか、この点に問題があるというのだ。山口氏の指摘は、的を射ているだろう。

 取り組みの1つであることは確かかもしれない。しかし、この仕組みが今後応用されていくならば、考慮すべき点が残されているのも確かだ。

通勤電車が止まるとどうなる?

 通勤電車というのは、時として異様な混雑になる。都心部では短い時間で運行している。驚くほどの過密ダイヤだ。

 永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」朝のラッシュ時に急病人発生、通勤電車が遅延によると、この混雑によって急病人が出て、電車の遅延が発生するという。急病人は、仕方がない。しかし、それによる電車の遅延は、たとえ数分であっても過密ダイヤの上では多大な影響を及ぼすことがある。この点に着目している。

 そして遅延は急病人だけではない。翌日には、今度は、朝のラッシュ時に人身事故、通勤電車が遅延というエントリーが投稿され、今度は人身事故による遅延が発生したという。このように、立て続いて起こった場合、どう対処すればよいか? 朝のラッシュ時に通勤電車が一時不通、その時どうする?では、永井氏が行った対応から、どうすればよいのかをまとめている。

 さらに、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」朝のラッシュ時に人身事故発生、通勤電車が一時全線不通!や、加藤和幸氏「てくてくテクネコ」ITを使って痛勤解消でも触れられた。それぞれ、体験とともにどうすればよいのかを考察している。

 しかし、意外な盲点があった。竹内克志氏「Software Development」PASMO の問題だ。便利さを追求したはずなのに、結果的に不便へと早変わりする。しかも、このような緊急時に、だ。電子マネーが普及し、自動改札が当たり前になった今、このようなケースへの対応が急務であろう。

エスカレーター歩行禁止に思う

 読者の皆さんは、エスカレーターを利用する時、歩くことがないだろうか。筆者の場合、ケースバイケースだが、歩く場合もある。筆者が住む関東では、右側が歩くために空けられる風習がある。

 ここに、風穴が開けられようとしている。川上暁生氏「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」エスカレータは歩行禁止?!にあるように、エスカレーターでの歩行を禁止する場所が出てきたのだ。

 コメントにもあるように、エスカレーターは歩く場所じゃないので、歩きたいならば階段を利用しろ、という声があることも確かだ。事実、エスカレーター上で歩くことで余計な負荷がかかってしまうというのだ。

 しかし、コメントにもあるが、駅構内など狭いところでは階段を廃止してエスカレーターになるところが増えつつある。つまり、階段を歩こうにも階段がない、もしくは階段まで遥かな道のりを歩かなくてはならない。そんな場が増えつつある今、これは複雑な問題かもしれない。

 このため、一律で歩行禁止にしてしまうのではなく、川上氏が指摘するような形で新しいエスカレーターの形が必要な時代なのだろうか。

 最後に、このほかに気になったエントリーを2つ紹介しよう。

 大里真理子氏「マリコ駆ける!」同じような本を何冊も買うその心は?には同感。確かに、これは家族にはすこぶる評判がよろしくない。

 竹村譲氏「ばっくどろっぷ非常勤日記」「謝罪会館」協同建立のススメ(*^_^*)は、なかなかユニークなアイデアかと頷いた。いや、正直、毎日のように報道される謝罪にマヒしている毎日なのだ。

 以上、11月29日から12月5日にかけてオルタナティブ・ブログに投稿された200近くのエントリーの中から、幾つかピックアップさせていただいた。

 オルタナティブ・ブログには、これ以外にも興味深いエントリーが山ほどある。本稿で取り上げられなかった話題の中に、読者が気になるものがあるかもしれない。ぜひ、オルタナティブ・ブログのほかのエントリーにも目を通してほしい。

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