インストールは簡単だ。パッケージ・マネージャを使ってもいいが、わたしの好みはSmart(翻訳記事)だ。コマンド「smart install webmin」を入力するだけでインストールできるからだ。インストールされたのが最新版でなくても心配は無用。Webmin自体にアップグレード機能がある。あるいは、Webminのダウンロードページから、お使いのシステムに合ったバージョンを入手してもよい。インストールの手順は、このページの左側に並ぶリンクをたどれば見ることができる。はじめからフルパッケージをインストールしてもいいし、最小版をインストールして、その後Webminのアップデート機能を使って必要なモジュールを追加することもできる。
Webminを使うには、あらかじめ該当のサービスを起動しておく必要がある。システムの起動時にWebminが起動されるようにしておこう。rootで次のコマンドを実行すると、自動起動が設定され、サービスが起動する。
chkconfig webmin on
/etc/init.d/webmin start
ブラウザでhttp://127.0.0.1:10000を開くと、Webminのログインページが表示される。システム管理者(ほとんどのディストリビューションではroot。Ubuntuなどではrootアカウントはなく、root権限はそれ以外のユーザーに与えられている)のユーザー名とパスワードを入力し、Loginをクリックする。このとき「Remember login permanently?」をオンにすることもできるが、セキュリティ上の問題があるので推奨はできない。
Webminをアップグレードする、あるいはモジュールを追加するのも簡単だ。左側にあるメニューからWebmin→Webmin Configurationとクリックする。次いで、Upgrade Webminをクリックするとインターネット経由でアップグレードでき、Scheduled Updateをクリックすると自動アップグレードが定期的に実行されるよう設定できる。
Webmin Modulesをクリックすると、Webminサイト上にあるモジュールが表示される。別サイトにあるサードパーティー製モジュールをダウンロードすることもできる。ここで、Standard Moduleオプションを選ぶとウインドウが現れ、何十ものモジュールがアルファベット順に表示される。モジュールの名前をクリックしInstall Moduleをクリックすると、そのモジュールがインストールされる。
セキュリティー上の注意点を1つ。Webminの利用者はOSの利用者とは限らない。そして、初回のログイン時に、入力したパスワードを持つrootユーザーが自動的に作成される。従って、管理者ごとに、業務に必要な機能だけに制限したアカウントを作っておくべきだ。
エンドユーザー用にUserminというモジュールがある。これを利用すると、一般の利用者にも、自分のパスワードを変更するといった管理機能が使えるようになる。見た目はWebminと似ているが、アクセスするためのURLはhttp://127.0.0.1:20000だ。
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