PC1台に2つのデスクトップ環境を構築――日立ソフトが新製品

日立ソフトは、仮想化技術など利用して1台のPCで2つのデスクトップ環境を利用できる「Data Trans Guardian」を発売した。

» 2007年12月25日 13時52分 公開
[ITmedia]

 日立ソフトウェアエンジニアリングは12月25日、1台のPCで2種類のデスクトップ環境を利用できるソフトウェア「Data Trans Guardian」を発売した。一般業務と機密情報など扱う業務で使い分けができる。

 同製品は、VMwareの仮想化技術とセキュアOS「SELinux」のアクセス制御機能などを利用して、1台のPC端末内に2つのデスクトップ環境を構築し、両環境間のネットワーク利用を管理する。例えば一般業務用の環境ではインターネット接続ができるが、機密業務などを扱うために構築したもう一方の環境(機密業務環境)で利用するネットワークには接続できない。機密業務環境のネットワークから一般業務のネットワークへの接続も遮断し、2つの環境を完全に分離できる。

Data Trans Guardian導入前のイメージ
導入後のイメージ

 必要に応じて、一般業務用環境のネットワークから機密業務環境のネットワークへのデータ転送を許可することも可能。これにより、機密業務環境の情報の漏えいを防止し、一般業務環境で利用した情報を機密業務環境へ移動できる。業務環境に応じた異なる端末を用意する必要がなくなり、コスト削減につながる。

 価格は1ライセンス当たり3万5000円。同社では、Data Trans Guardianを搭載し、2つのデスクトップ環境を設定したPC端末「2系統クライアント端末」も用意し、官公庁や金融・証券など機密情報を扱う企業向けに提供する。

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