――ところで、MS社員はみんなWindows Vistaを使っているのですか?
一同 はい、そうですね。
――それはデフォルトで?
石井 いや、選べますよ。それはできます。
――全員必ずVistaを使うというわけではない?
一同 強制ではないです。
佐生 業務によりますね。例えば、Windows Serverを担当していたら、デフォルトでWindows Serverが入っている。その人の要望や業務形態に合わせて選択できます。自社の製品をまずは自分たちで体験してから、ユーザーに広めていくという考えがあるので。
吉野 リリースされた製品だけではなく、β版を先に使ってみたりとか。そういう人もたくさんいます。
朝見 ちょっとお得感あるよね。
石井 Windows Vista SP1が夏ぐらいにあったり。
――将来IT業界でどういった仕事をしたい、あるいはどういう人になりたいか教えてください。
石井 日本に特化したOSを作りたいです。日本の社会って、世界に向けて提供している一般的なOSでは語れないような特殊な文化があると思います。日本ではPCが当たり前のように普及しているので、これからはOSをどういう形で売っていくのかが重要と考えています。僕の親もそうですけど、高齢者の方にとって今のPCは1つ1つの動作が複雑で分かりにくい。例えば、そういう人たちに向けたOSとか、PCにOSが乗っているという概念を越えて、さまざまなものにOSをカスタマイズしていきたいです。また、今後はそういうマーケットになるのではないかと思います。
朝見 学生の頃はITを使って、便利なものをより便利にしたいという発想でした。会社に入ってからは、便利なものを使って情報格差をどのように埋めるか、そのアプローチの仕方を考えるようになりました。例えば、今ある携帯電話をより便利にするのではなく、病院にいる人がコミュニケーションをするためにどのように便利に使えるかなど、そういった視点で仕事をしたいです。
牧田 本来便利であるものが、便利ではないという人が非常に多いので、それがまさしく今の問題だと思う。そういう点にも訴求できればいいなと思います。
石井 コンピュータに触れられない人と触れることができる人では情報量がとんでもなく違う。それは同じ国でも起きています。こういった問題を改善していくのは重要だと思います。
佐生 例えば、セキュリティをまったく知らない人がPCを使って、ウイルスにやられたりとか、Winnyで情報漏えいしてしまったりする。情報格差のためにセキュリティを知らなかったからという原因もあるので、格差をなくし誰もが安心して使えるというITを実現したいです。
吉野 自分が思っていた以上に多くの人がMS製品を使っていて、今何を必要としているかを理解できるようになった。ITを使って生活が便利かつ楽しくなれば良いな。その一端を担えればと思います。
積田 サポートとしては、「この環境は積田がいないとどうにも回らないよ」と顧客に言われるような、存在価値を認めていただける仕事をしていたいです。
佐生 どんな人になりたいかと聞かれれば、スーパーハッカーになりたいと答えます。神の領域と呼ばれる仕事をしたい。
石井 タイピングが速すぎて見えないとか!?
佐生 ビル・ゲイツ会長がやはりそういう領域の人だと思うので、少しでも近づきたいと思います。
吉野 じゃあ、私は神の領域の営業かな(笑)。
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