ここからは実際に「PO7人材の管理」プロセスを例に挙げ、その中身を説明したい。品質管理やリスク管理も重要だが、「人材の管理」もなかなかどうして、難しいものである。
最初に、3つの図を示す(図1)。この図は、特に説明しなくても納得していただけるであろう。
次に、コントロール目標をウォーターフォール式で示す。
A: IT人材の管理のコントロール目標は、ITサービスの創造と提供を行う有能かつ意欲的な要員の確保を、ビジネス要件とし、
B: 重点をおくべきコントロールは、要員の募集と教育、明確なキャリアパスに基づく意欲の引き出し、スキルに応じた役割の割り振り、定義されたレビュープロセスの確立、職位定義書の作成、個人への依存を確実に認識することである。
C: 実現するための手段は、次の3項目である。
D: その成果の測定指標は、次の3項目である。
注目したいのは、今必要なIT人材を確保・維持するためには、その人材の現在と未来を見せる必要がある、としている点である。現在とは「スタッフの業績レビュー」であり「満足度」であり「必要な資格」である。そして未来とは「キャリアパス」でありまた個人への「過剰依存によるリスクの軽減」である。
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