17億ドルを超える損失を出すも株価上昇――AMDが2007年Q4の決算を発表

クアッドコアの出荷でライバルのIntelに遅れをとっているAMDが2007年の決算を発表した。

» 2008年01月22日 10時53分 公開
[ITmedia]

 AMDは1月17日(米国時間)、2007年第4四半期および2007年通期の決算を発表した。

 2007年第4四半期の売上高は17億7000万ドルで、前年同期比では横ばいとなった。純損失は17億7200万ドル(1株当たり3.06ドル)、営業損失は16億7800万ドルだった。通期の売上高は60億1300万ドルで、前年比では6%増となった。

 第4四半期の非GAAP営業損失が900万ドルに減少したことや、粗利益率が44%(直前期比3%増)に改善したことなどの要因を受け、決算発表後に株価は上昇した。

 第4四半期におけるマイクロプロセッサの総出荷量は、クアッドコア製品約40万台を含む過去最高を記録した。

2007年第4四半期の決算発表を振り返る吉沢氏 2007年第4四半期の決算発表を振り返る吉沢氏

 1月21日に都内で開かれた記者会見で、日本AMDのマーケティング本部本部長を務める吉沢俊介氏は「2008年は早期黒字化を目指す」と強調した。

 また、2007年末にバグが発見され大量出荷を延期していた「クアッドコア AMD Opteronプロセッサ」は、B3シリコンが既に製造工場(Fab)から上がっているという。2008年第1四半期は2.3GHz、第2四半期には2.5GHz版を出荷する予定。45nm製品の出荷は下半期を予定している。

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