NEC、社内SEのシステム開発標準に新ルールを追加

SEが業務上で基準とするシステム開発標準「SystemDirector Enterprise」を持つNECは、新たに業界標準の方法論を追加した。

» 2008年01月23日 16時22分 公開
[ITmedia]

 NECは1月23日、同グループのシステム構築統合開発基盤「SystemDirector Enterprise」に業界標準の方法論を組み込み、社内で展開すると発表した。

 SystemDirector Enterpriseは、オープン技術を用いたシステム構築の開発方法論、開発基盤、サポートサービスを体系化したもの。新たに(1)「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会」が2007年9月に発表した「発注者ビューガイドライン(画面編)」の成果(2)国際規格となる「ISO15408 情報技術セキュリティ評価基準」のセキュリティ要件を実現するシステム開発設計ガイドを組み込んだ。

「SystemDirector Enterprise」の概念図 「SystemDirector Enterprise」の概念図(同社サイトから)

 発注者ビューガイドラインとは、情報システム開発における外部設計書の記述や内容確認について、発注者と開発者の間で誤認を防ぐ方法や留意点をまとめたもの。NEC、NTTデータ、富士通、日立製作所、構造計画研究所、東芝ソリューション、日本ユニシス、沖電気工業、TISの9社が共同で作成した。NECは、画面のユーザーインタフェースの設計に関する方法を「ユーザーインタフェース設計ガイド」の中に、設計書の書き方や顧客とのレビューの方法を「ユーザーインタフェース設計書作成ガイド」に組み込んで整備した。

 情報技術セキュリティ評価基準を組み込むことで、顧客が求めるセキュリティ要件を満たすだけでなく、ISO/IEC15408認証取得に準拠した業務システムを構築できるようになった。

 NECは、グループおよび協力会社のSE約1万人に対して教育を進め、開発標準の浸透を図る。

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