コミュニケーションの統合により企業競争力の向上を目指す「C3コンセプト」を沖電気が発表した。
沖電気工業は1月23日、企業の競争優位を確立するためにコミュニケーションの強化を説く「C3コンセプト」を提唱した。背景にはユニファイドコミュニケーション(UC)に対する同社の取り組みがある。
UCへの取り組みは古く、1996年には国内初の企業向け音声インターネットアクセス装置「BS1100」や、電話・FAXをコンピュータシステムに統合するCTIシステム「CTstage」をリリースしている。IPシステムカンパニーでプレジデントを務める坪井正志氏は「当時から既に“ユニファイドメッセージング”という言葉を使っていた」と語る。
同社が定義するUCとは「さまざまなコミュニケーション手段をIPネットワークに統合すること」である。UCの実現は個人および組織の生産性向上、顧客満足度の向上、意思決定の迅速化、競争優位の確立に寄与するという。
「われわれは10年以上前からUCに注力してきた。その間にインフラが整備され、人々の考え方も変わってきたため、改めてコンセプトを打ち出した」(坪井氏)
C3は、「Contact(つながる)」「Communication(伝わる)」「Convergence(統合できる)」という単語で構成される。IPやアプリケーションの統合により、音声や映像などさまざまなコミュニケーションに対応でき、人と人を素早くつなぐことを目的としている。
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