特集
» 2008年01月29日 00時00分 公開

日本のインターネット企業 変革の旗手たち:ブログを核にしたサービス連携とユーザーへの誠実さで躍進 (2/2)

[聞き手:柿沼雄一郎,ITmedia]
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ITmedia 企業が社内の情報流通のためにブログを利用している例もあります。こうした動きをどのように見ますか。

佐々木 企業のコミュニケーションツールとしてのブログですが、企業が持つ文化によってその有効性は変わっていくと思います。ツールとしては使い道はあると思いますが、有効に使えるかどうかはその企業次第でしょう。匿名性を一つの利点としてきたブログが記名で書かなければならなくなったり、情報発信のルールが決められて自由に書き込めなくなったりといった状況では、果たして本当にブログが有効なのかといった議論もあります。

ITmedia シーサーの強みとは何でしょう。

佐々木 シーサーでは、サービスとしてSeesaaブログ、Seesaaショッピング、Seesaaドロップシッピング、Seesaaダウンロードと4つを提供しており、相互にシナジー効果のあるような連携が図られています。ショッピングの商品の情報をブログのRSSで伝えたり、一方アフィリエイトタグが発行されることでユーザーにもメリットがあります。このように個々が独立しているのではなく、相互に影響を与えながら運営されているところが強みです。

 法人向けエンジンも、現在では20社以上のブログシステムでSeesaaブログが採用されています。現在われわれが持っている広告配信の仕組みをここにも提供することで、開発や運営の手間を掛けることなく広告配信が可能になります。また、ほかのCGM(Consumer Generated Media:消費者生成メディア)にもこの方法を適用することを進めています。シーサーが提供する基盤をインターネット上でどんどん利用していただきたく、実は設立当初から「Seesaaプラットフォーム」構想という名前を付けてがんばっています。

「シーサーの基盤を広げていくことで、ユーザーにより良いサービスが提供できるようになると佐々木氏

ITmedia こうしたサービスを提供しているシーサーの社員は、どのような人々なのでしょうか。

佐々木 社員は現在30名ほどですが、それぞれがあらゆる仕事をこなしているといった感じです。例えば、技術スキルを持っている人間が開発をやる一方で、自ら知恵を絞った企画をあげるといったこともやっています。社員全員の力によって今のシーサーは支えられているのです。

 会社を設立してから数年間は創業当時からのメンバーばかりでしたが、最近では若い人々も多くなってきました。こうした人材をきちんと育てていくこともとても大切だと思います。

ITmedia 創業者としては若い人々に何を伝え、何を求めますか。さらに今後の方向性についてもお聞かせください。

佐々木 創業者が考えていることと、若い社員が考えていることは必ずしも正確に一致するものではないと考えています。その人なりの立場や考え方といったものがあるからです。しかしながら一つ言えることは、ユーザーにとって良いサービスを作っていくことが重要だということです。常にユーザー目線を保ちつつ、ユーザーに喜ばれるものを作っていければ、必ず良い結果がついてきます。良いものを自分で企画して、業務の枠を超えながら仕事を開拓していく人は、傍で見ていても楽しそうです。会社をどんどん盛り上げていき、むしろ自分が新たな創業者なのだというくらいの意気込みでやってもらえるといいですね。「勤務する」のではなく、自らのスキルを上げるためにもっともっと会社というものを使い倒してほしいのです。そうすれば、ユーザーへのより良いサービスも生まれてくると信じています。

 今後もブログサービスが中心であることに変わりはありませんが、メディア事業としてさらにトラフィックを増やしながら価値を高めていきたいと思います。必要であれば、ほかのサービスとの連携やブログネットワークの形成などもどんどん行っていくつもりです。市場は勝ち負けよりもシェアリングで大きくなっていくものだと考えていますので。

社名の由来については、「実は語感から決めたものなんです」と意外な答えが……
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