―― 小飼さんやamachangには、「PHPでプログラミングの奥義は究められないんじゃ?」といわれていますが。
えええ! そんなのやってみなきゃ分からないじゃないっ! PHPをいじめるなあぁぁぁーーーっ!!!
といっても正直、言語自体にこだわりがあるわけではないです。せっかくなのでちょっと女らしい話をすると、マスカラやファンデーションと一緒で、一度もマスカラを使ったことがない人が「わたしにはきっと似合わないだろうな」ってあきらめちゃうよりは、とりあえず何か使ってみて、そこから自分に合うものを選んでいけばいいんじゃないかなって思うんです。この先ひょっとしたらほかの言語に浮気するかもしれないし、一生PHPひとすじでいくかもしれないし、でもその判断はもう少し先のお話。わたしだっていつの日か、PHPの奥義を極めマスカラ!!
今の段階で感じていることは、PHPは繊細というか「空気を読んでくれる言語」というか。「あぁ気が利くジャン」と思うことがしばしばあります。こんなことをいうと「べにぢょはまったく分かっていない」とかいわれそうですが、言語はやりたいことを実現するための手段なので。
プログラミングをするようになって、「こう変わった」とかはまだ自分でもよく分からないけど、プログラミングしてるときは楽しいです。わたしの人生に楽しいことが1つ増えました。
―― そもそも、ギークへのあこがれを持つようになったきっかけは?
はてブ(はてなブックマーク)を使っていたことが大きいですね。いろいろなサービスやユーモアのあるジェネレータを公開してる人、Webサービスの脆弱性を指摘してる人、そういうエントリを人気エントリーでよく見かけていて、そのたびに「すごい! かっこいい!」ってずっと思っていました。
その一方で、みんなの会話が理解できないことがとても悔しかった。プログラミングを理解したらもっと楽しいだろうな、わたしもあんな風になりたいな、と思ったのがきっかけです。よく分からないまま何となく楽しませてもらうのもいいけど、やっぱり楽しませる側の方がイイ! みんなを楽しくさせたい。プログラミングを学ぶ「覚悟」とかそんな堅苦しく考えなくてもいいと思うし、わたしも何の覚悟もないけど、楽しくやってるよ。
わたしがハブになってつなげるから、もっとつながろうよ! って思ってます。プログラムの世界はオタク社会……もといオトコ社会ってよくいわれるけど、女性プログラマーも含め、いろいろな人が参加すれば、プログラムの世界の色合いも変わるんじゃないのかなぁ、と。現状でも明るいとは思うけど、バラ色というには華が足りないので。
―― 国内外を問わず、尊敬しているプログラマーは?
danちゃん♪ 昨年のインタビューでお会いでき、写真まで撮らせていただきました。ブログを立ち上げて以来、いろんなことがありましたが、danちゃんに会えたことは、わたしの歴史年表に赤字で載るくらいの重大ニュースでした。
そのとき撮った画像は家宝として携帯の待ち受け画面にしているのですが、たまにこの画面を友達に見られたとき、「ふーん」と受け流されてしまうのが、何か誤解されていそうで不安です。
―― あなたにとっての萌え対象を教えてください。
ギーク! 三度の飯よりギークが好きです。ネタだと思われている人もいるかもしれませんが、本気で好きなんです! ごめんなさい! いつかギークな彼氏ができて、いつもモニターばかり見ている彼だとしても、全然、全然、全然いいんです! で、「わたしとPerlどっちを選ぶのよ!」とか聞いて、「Perl」とか返されたら多分萌え死にます。
―― うかつに日常会話で使うとけげんな顔をされるプログラミング用語があれば。
「コンパイルしたい/されたい!」――すごいものを見るとつい口にしてしまうんです。ヒルズの夜景を見ながら「くそぅ……いつかコンパイルしてやる><」とか。
使い方間違ってるんですけどね(笑)。
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