SAP傘下のBusiness Objects、「BusinessObjects XI 3.0」を発表

データベース内のデータだけでなく、Webや電子メールの内容も扱う点が特徴。

» 2008年02月14日 08時50分 公開
[ITmedia]

 独SAP傘下のBusiness Objectsは2月12日、ビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームの最新版「BusinessObjects XI 3.0」を発表した。対象データの範囲を拡大したほか、一部の人だけでなく、組織に属するすべての人が情報にアクセスできるようにしたという。

 従来のBIが注力してきたのは、組織のデータベース内の数字やテキストといった入手しやすい構造化データだったが、BusinessObjects XI 3.0は統合テキスト分析機能を備えた「業界初の」BIプラットフォームで、Webやメールといった「非構造化」データソースも対象にでき、そうしたデータソースに含まれる顧客の意見や考えなどをBIに取り込み、意思決定に活用できるようになるという。

 社内のすべてのメンバーによる情報へのアクセスを簡略化するため、レポーティングツール「Crystal Reports 2008」やクエリー/レポーティング/分析ツールの「Web Intelligence」、データ仮想化ツールの「Xcelsius 2008」など、各種機能もアップデート。Web Intelligenceは、SAP環境以外でも使え、オンライン・オフラインの両方で利用できるようになった。また、データ検索ツール「Polestar」や、携帯端末からBIのレポーティングにアクセスできる「Mobile」などの新機能も加わる。

 BusinessObjects XI 3.0は、第1四半期中に提供開始となる予定。「Mobile」および「Polestar」は年内のリリースを予定している。

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