MSの組織再編で昇進した14人の幸運な幹部たち(1/2 ページ)

Microsoftは社内の多数の部門に関係する大規模な組織再編で14名の幹部を昇進させた。

» 2008年02月20日 08時47分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 2月14日の組織再編で新たな地位に昇進したMicrosoftの14名の幹部にとって、「14」はラッキーナンバーだったようだ。今回の再編は、拡大する同社の製品/技術ポートフォリオに対するリーダーシップを強化するのが狙いだ。

 Microsoftは数名の幹部の退社を明らかにした直後に、今回の経営陣の刷新を発表した。

 バレンタインデーに発表された組織再編では、7名のコーポレート副社長が上級副社長に昇格するとともに、ゼネラルマネジャー以上のクラスの幹部がコーポレート副社長に指名された。

 上級副社長に昇格した幹部は、クリス・カポセラ氏、カート・デルビーン氏、アントワーヌ・ルブロン氏、アンディ・リーズ氏、サトヤ・ナデラ氏、S・ソマセガー氏、ビル・ベクティ氏の7名。コーポレート副社長に就任したのは、ワリド・アブハドバ氏、ブラッド・ブルックス氏、ラリー・コーエン氏、スティーブ・グッゲンンハイマー氏、スコット・ガスリー氏、ロズ・ホー氏、ブライアン・トービー氏の7名である。

 今回の再編で特に注目される人事は、ビル・ベクティ氏がオンラインサービス&Windowsビジネスグループの上級副社長になったことだ。ベクティ氏はこれまでWindowsビジネスグループのコーポレート副社長だった。今後は、Windowsビジネスグループでの経験を生かして、Windows Client、Windows Live、MSN、Searchのエンドユーザービジネス戦略、販売、マーケティングの全業務を統括することが同氏に求められる。また、OEM販売業務の責任も引き続き分担する。

 Microsoftのコーポレート副社長だったサトヤ・ナデラ氏は、検索/ポータル/広告グループの上級副社長という役割を担う。Microsoftによると、ナデラ氏は今後も、Live Search、Microsoft AdCenterそしてSubscriptions, Points and Billingの各プラットフォームの技術的取り組みを統括する。同氏はまた、MSNのプログラミングと技術開発の管理も担当する。

 Microsoftによると、ベクティ氏、ナデラ氏、そして同社のアドバタイザー/パブリッシャーソリューショングループのブライアン・マッカンドリュース上級副社長が今後、Windows Live、Search、MSNのビジネス戦略、販売、マーケティングおよび技術開発の取り組みを統括する。この職務をこれまで担当してきたスティーブ・バーコウィッツ氏氏は、オンラインサービスグループの上級副社長に降格し、2008年8月にはMicrosoftを退職する予定だ。ベクティ氏、ナデラ氏およびマッカンドリュース氏は、プラットフォーム&サービス部門のケビン・ジョンソン社長の指揮下に入る。

 これまでサービス&ツールマーケティング/ソリューショングループのコーポレート副社長だったアンディ・リーズ氏は、モバイルコミュニケーションビジネス担当上級副社長という役職に就任し、企業およびコンシューマーユーザー向けのモバイルデバイス用のソフトウェアとサービスの開発、マーケティング、販売を全世界で統括する。前任者のピーター・ヌーク氏はMicrosoftを去り、Vodafoneに入社した。

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