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» 2008年02月20日 16時42分 UPDATE

Unisys、サービスおよびソフトウェア分野への注力

ハードウェア一辺倒だったUnisysが、管理スイートやサービス製品をリリースし、生まれ変わろうとしている。

[Scott Ferguson,ITmedia]
eWEEK

 x86サーバおよびメインフレーム製品ラインを独自に開発し、長らくハードウェア企業と目されることの多かったUnisysが、箱物から離れ、ソフトウェアやサービスを顧客に提供しようとしている。

 ペンシルベニア州ブルーベルに拠点を置くUnisysは、新たなビジネスモデルの一環として、管理ソフトウェアスイートの「Unisys Infrastructure Management Suite」をリリースするとともに、データセンターに関する同社の専門知識を活用した新サービスを提供している。同時に、昔ながらのハードウェア事業においては、新たなブレードサーバを発表し、ミッドレンジシステムラインをアップデートする予定だという。

 こうしたすべての路線変更は、Unisysのシステムおよびテクノロジー部門プレジデント、リッチ・マルチェロ氏が「Real Time Infrastructure’RTI)」と呼ぶ戦略に従って行われている。UnisysのRTI戦略では、データセンター内の個々の要素を見る代わりに、リソースの集合体に焦点を当て、任意の時点における企業のニーズを満たすよう、そうしたリソースを活用する方法を重視していると、マルチェロ氏は説明した。

 Hewlett-Packardなどの他ベンダーや、HPが提供する同種の管理ソフトウェアおよびサービスとは異なり、使用するオペレーティングシステム、プラットフォーム、アーキテクチャに関しては、Unisysは中立的な立場を保っているようだ。マルチェロ氏によれば、Unisysは同社自身のソフトウェアばかりでなく、顧客のニーズに最も適した他ベンダーの製品も対象にしていくつもりなのだという。

 「われわれは、ハードウェア中心主義から根本的に脱却し、ソリューションの下でハードウェアをいかに機能させるかに重点を置く、ソリューション中心企業へ生まれ変わろうとしている」(マルチェロ氏)

 例えば、ここ数年でIT業界を席巻するようになった仮想化技術に関しては、同技術がデータセンター全体にもたらすメリットを多くの企業が把握できていないと、マルチェロ氏は話す。Unisysが提供しているサービスでは、同社のエンジニアに、仮想化環境でより効率的に動作するようハードウェアを調整してもらい、ITスタッフが同管理スイートの「Virtual Orchestration」を利用して、プロビジョニングおよび管理を実行できるそうだ。

 Unisysの管理スイートには、仮想化のほかにも、ディザスタリカバリ、検証および開発の自動化、データセンター移行など、さまざまなメリットを実現するツールが含まれている。

 またUnisysは、同社の新管理スイートに対応したツールを充実させていくため、サードパーティのソフトウェアベンダーに協力を仰いでいる。例えば、サーバハードウェアの用途をリアルタイムで変更できる「Unisys uAdapt」は、Scalent Systemsのソフトウェアに基づいたツール。

 Gartnerのアナリストであるアンドリュー・バトラー氏も、Unisysは過去3年の間に、ハードウェアプロバイダーとしての実績に頼るのをやめ、サービスに注力する新たなビジネスモデルを築いたと評価している。もっともその背景には、HPやDellといったライバルとx86サーバ市場で互角に戦うのが難しくなったという、Unisysの事情もある。

 成功を収めるためには、金融サービス、地方自治体、交通機関などの垂直市場に、UnisysはIBMやHPが求める条件を満たし、彼らのニーズに応えることができると納得させる必要があるという。

 「HPのアプローチはHPユーザーには魅力的に映るだろうが、IBMやSunのクライアントはより慎重な受け止め方をするはずだというのがUnisysの考えだ。Unisysの戦略の成否は、同社がほかのハードウェアベンダーやOSベンダー、アプリケーションベンダーとうまく連携し、構想を現実にできるかどうかにかかっている。多くのベンダーが、自社のスタックやハードウェアプラットフォームに関して蓄積してきた管理ノウハウを熱心に提供しているのに対し、Unisysはソリューションをより強く意識したメッセージを発信して、支持者を増やしているのだ」と、バトラー氏はeWEEK宛の電子メールに書いている。

 新たな管理スイートおよびサービスに加え、Unisysは従来のハードウェアビジネス分野でも、新型のサーバや各種アップデートをリリースする。I/Oコンフィギュレーションが豊富になった「ES5000」ブレードは、同社のRTI戦略に沿って発表される製品だ。ハードウェアアップデートは、Intelの「Xeon」新プロセッサを搭載した「ES3000」ラインなどが対象となっている。

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