しかし、永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の仮説:無理にブログを書いても、アクセス数は伸びない?というエントリーを読んでみれば、その考えは改まるかもしれない。つまり、「ブログ投稿数」と「アクセス数」は必ずしも比例しないという事実だ。
いまいちど、「何のためにブログを書いているのか」を考え直してみるのもよいかもしれない。その上で、毎日書きたいことがあるなら多数のエントリーでも投稿すればいいし、特にネタが無いならば休めばよいだけのことだ。
辻俊彦氏「キャピタリストの視点」では、この期間内にブログに関するエントリーが3つ投稿された。そのうち、ブログの効用では正に、「何の目的で書いているのか」を辻氏の視点からまとめてあって、参考になる。つまりは「楽しいから続けている」のだ。その書き方については、ブログを公開するには「あきらめ」が必要だというエントリーも興味深かった。
もちろん、楽しいだけではない。同時にブログの世代交代もある。昨年、ブログ女王として殿堂入りしてしまった後に、ブログも終了宣言してしまった若槻千夏などもその一例だろうか。
そして、ブログが一般化した昨今、一つの情報源としても活用される時代になってきた。少し違うネタではあるが、奥村文隆氏「カフェ「セレンディピティ」」のEXAとZETTAの世紀は、ブログの興隆とも照らし合わせると、なかなか考えさせられるエントリーである。
最近、mixiに元気がないということを感じているオルタナティブ・ブロガーがいる。これまで、本稿ではあまり取り上げてこなかったが、今回は大迫正治氏「大迫正治 REPEDANT BLOG」の仮面舞踏会の様相を呈するmixiは、もはや単なる日記通知アプリに過ぎないというエントリーを紹介したいと思う。
特に深い意味はなかったのだが、こう書かれている投稿を読むと、確かに筆者もmixiに久しくアクセスしていないことに気づいた。1日に何回もログインしていた当時からすれば考えられないことだが、現在でもブログはほぼ毎日更新しているし、ネットには接続しているのにも関わらず、mixiへログインする頻度は明らかに減っていたのだ。一応、毎日のようにmixiからのメール(マイミクの更新状況など)は届くので、それ自体はチェックしているが、それで結局終わってしまっていた。
筆者がmixiのアカウントを持ったのは、筆者のWebサイトへのアクセスログで、mixiから来ている人が少なからずいたのがキッカケだったと思う。そこで、マイミクのみに公開を限定できる日記が書けるというのも1つの魅力だったが、それとて今では表に出ないかどうかは分からない。
大迫氏も述べるように、mixiにはいろいろ面白い点があるはずなのに、ピントのズレた機能拡張をした揚げ句にユーザー離れを起こしているようにも見えるのだ。
まだβversionを標榜しているmixiなだけに、今後どう変わっていくのかどうか、注視したい。
ネット社会が日進月歩で進化していく中で、無くならないものがある。それは迷惑メール(スパムメール)の存在だ。一時期と比べると、プロバイダ側で遮断したり、セキュリティ対策ソフトが振り分けをしたりと、目にしないようになってきた人が多いかもしれない。
しかし、筆者の元には多数のスパムメールが相変わらず届いている。これらに対して、法的な措置というのは取れるようで、なかなか取れていないのが現状だ。
しかし、驚くべき動きがあった。
吉田憲人氏「メルマガの先は・・・」の【迷惑メールに罰金3000万円とは驚いた!】によると、迷惑メール(未承諾広告)に対して罰金の上限が、現行の100万円から3000万円へと大幅に引き上げられたのだ。一気に30倍である。しかも、この総務省による迷惑メールへの規制を強化する特定電子メール送信適正化法改正案は2月中にも今国会に提出され、施行を目指しているという。
吉田氏は、この法改正により、真っ先に犠牲となるのはスパムメールを送信するスパマーたちではなく、メルマガで集客をしているオンラインショップのオーナーたちではないかという危惧を抱いている。要するにスパマーたちは法改正に敏感なので、単純にすぐ捕まることはないというのだ。逆に、法改正を見逃してしまったオンラインショップオーナーや中小企業が、最初の逮捕者になってしまう可能性が高いという。
現時点から、メルマガマーケティングをしているショップオーナーなどへの告知活動をしていく必要性があると、吉田氏は説いている。筆者も同感だ。メールを利用したマーケティングも、新しいステップに進んでいく必要があるだろうか。
前回も触れたように、米マイクロソフトが米Yahoo!に対して買収提案をしたと報じられた。莫大な金が動く買収提案だったが、その後の動きは予想外と言えるのか、それとも想定内のことだったのか。
2月11日、小川浩氏「Speed Feed」のYahoo!、MSを袖にする?にあるように、Yahoo!側はマイクロソフト側の提案を拒否したのだ。小川氏は今後のシナリオを幾つか上げているが、今後の動向如何によっては、業界再編にも繋がる話なだけに、注視しなければならないだろう。
林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」のMicrosftとYahoo!とGoogleそしてApple等の動きで進化するモバイルプラットフォームビジネスでも、この話題は取り上げられた。ここでは、今回の買収劇とケータイ市場との関連で、考察していて興味深い。
しかし、ここに来て新たな企業が登場したりするなど、Yahoo!の今後の情勢からは目が離せなくなっている。日本法人はどう出るかといったことも注目だろうか。
以上、オルタナティブ・ブログに2月7日から2月13日にかけて投稿された200近くのエントリーの中から、筆者の視点からピックアップさせていただいた。
もちろん、ここで取り上げたのはごく一部に過ぎないので、興味を持たれたらぜひ、ほかのエントリーにも目を通してほしいと思う。まずはRSS配信もしている「最新の投稿」や「ブロガー・カテゴリー」などといった目次から興味深いエントリーを探してみよう。もちろん、好きなブロガーを見つけたら、ブロガー一覧から直接ブロガーのページを見るのもいい。新しく参加したブロガーも、新規参加ブロガーから参照できる。
ITの今を知る、新たな発見があるハズだ。
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