現在市販されているスマートフォンは、通話ができ、PCライクな操作ができるようフルキーボードを備えた、「何でも入り」端末といったものが多い。コンシューマ利用にも、法人利用にも対応する汎用性の高さもある。しかし、一般的な携帯電話に比べればスマートフォンの選択肢がまだ豊富だとはいい難い。
「スマートフォンの機種が増えてきたことで法人利用に焦点を当てた端末が出てきても良い」(稲垣氏)
稲垣氏は、2009年度中のサービス開始を予定する次世代PHSサービスで法人ユーザーの獲得増に弾みをつけたいとしている。次世代PHSサービスでは、上下回線とも数十Mbps超のデータ通信速度が確保されるため、コンシューマに比べてデータのアップロードの頻度が多い法人ユーザーに高いメリットを提供するという。
ウィルコムは無線基地局をこまめに配備して接続品質を向上する「マイクロセル」を導入している。次世代PHSも既設の基地局を活用するため、本サービスはユーザーが多い環境でも安定した接続性と通信速度が提供される見通しだという。スマートフォンをはじめとする携帯情報機器の活躍に場がさらに広がる。
「端末本体の処理性能も向上し、スマートフォンやUMPC(Ultra Mobile PC)に対する企業の期待はますます高まる。ノートPC+データカードに続く新しいものとして、企業ニーズに応える」(稲垣氏)
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