IT経営キャラバン隊が成果報告 3月で活動終了

全国の中小・中堅企業などにITを推進する「IT経営キャラバン隊」が約1年半の活動を総括した。

» 2008年03月03日 18時43分 公開
[伏見学,ITmedia]

 マイクロソフトや日本商工会議所など12の公的団体と企業からなる組織「IT経営キャラバン隊」は2月29日、来月3月22日で活動を終えることを受け、約1年半の活動報告会を開いた。

 キャラバン隊は、全国各地でのICT啓蒙活動と支援基盤の整備を目的に設立された。これまでに、のべ150日間、120会場でイベントを開催した。参加者数は2万2032人で、全走行距離は約6万キロメートルに及んだ。経済産業省の事業や、商工団体、自治体イベントと連携した「IT経営モデル」(経営者向け)、総務省や自治体と連携した「地域情報化モデル」(一般市民向け)、福祉イベントやNPO、教育機関と連携した「再チャレンジモデル」(主婦・シニア向け)、全国建設産業団体連合会や各地建設業団体などと連携した「電子入札モデル」(建設業者向け)という4モデルに則したコンテンツを来場者に提供した。

キャラバン隊幹事代表の眞柄泰利氏 キャラバン隊幹事代表の眞柄泰利氏

 キャラバン隊幹事代表を務めるマイクロソフトの眞柄泰利執行役専務は、経営者とIT専門家による事例中心の講演や、最新ICT機器の体験が高評価だったと述べた。「単にセミナーをするだけでなく、実際にITに触れる機会があったのが喜ばれた」(眞柄氏)という。来場者からは、イベント終了後も継続的な支援体制が望まれているという。今後の展開について眞柄氏は「32カ所の商工会議所が事業を継続してくれることを嬉しく思う。また、キャラバンカーはある団体に譲渡するつもりだ。ぜひ活動を続けてもらいたい」と期待を込めた。

 同社のダレン・ヒューストン社長は「マイクロソフトは、今後も中堅・中小企業がITの活用をより高めていくために投資を惜しまない」と意気込んだ。

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