phpMyBackupPro――最も簡単に扱えるMySQL用バックアップツールLeverage OSS(2/2 ページ)

» 2008年03月11日 00時00分 公開
[Dmitri Popov,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine
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 バックアップを手作業で実行するのが負担と感じるユーザーや管理者にとってありがたいことに、pMBPではスケジュールバックアップ機能もサポートされている。スケジュールバックアップの設定は、pMBP上でのバックアップ用スクリプトの作成および、スクリプトを実行させるトリガ関連のセットアップという2 つのステップで実行する。このうち1つ目のステップについては特に複雑な点はない。まず「Schedule backups」セクションに移動して「Backup period」ドロップダウンリストからバックアップのインターバルを選択し、次にバックアップファイルの保存先を指定してから「Show script」ボタンをクリックする。こうして作成したスクリプトに名前をつけて「Save data」ボタンを押せば、指定の格納先にスクリプトが保存される。

 2つ目のトリガ設定に関しては複数の方法があるとpMBPのマニュアルに説明されている。具体的な方法としては、例えば作成したバックアップスクリプトをほかのPHPファイルに直接組み込んでおくこともできるが、あるいは後記のようなコードを用いて、異なるPHPファイル(index.phpなど)からバックアップスクリプトを間接的に呼び出すという方式も使える。

require_once("../phpmybackuppro/export/scheduled_backup.php");


 ここでの「../phpmybackuppro/export/scheduled_backup.php」には、実際のバックアップスクリプトの格納先を指定しておく。

 pMBPでは、異なるMySQLサーバで使われている複数のデータベースを処理することもできる。この機能を利用する場合、まず global_conf.phpファイルと同じディレクトリにglobal_conf_sql.phpファイルをコピーしておく。そして definitions.phpファイルを開いて後記の行に移動する。

define('PMBP_GLOBAL_CONF_SQL',"global_conf_sql.php")


 この行については後記のようにデフォルト値を、実際のglobal_conf_sql.phpファイルへの相対パスに置き換えておく。

define('PMBP_GLOBAL_CONF_SQL',"../pmbp/global_conf_sql.php")


 最後にglobal_conf_sql.phpファイルに書き込み許可を与えた上でテキストエディタで編集し、MySQL関連の必要な情報を記入しておけばいい。

まとめ

 数あるMySQL用のバックアップソリューションの中でも、操作性と完成度の点において筆頭に挙げられるのがpMBPである。サーバ上でMySQLベースのアプリケーションを運用しているユーザーにとって、貴重なデータを最低限の手間でバックアップできるpMBPは必携のツールだと断言してもいいだろう。

Dmitri Popovは、フリーランスのライターとして、ロシア、イギリス、米国、ドイツ、デンマークのコンピュータ雑誌に寄稿している。


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