富士通は、XBRL形式の財務報告データ作成ソフトウェアを5月1日から販売すると発表した。
富士通は3月11日、財務会計や経営情報などをXMLで記述する標準仕様であるXBRL形式で財務報告データを作成できるソフトウェアを5月1日から販売すると発表した。
販売するソフトウェアは「Xwand Tool for EDINET」で、金融庁のガイドラインにのっとったXBRL形式の財務諸表を作成する。表計算ソフトウェアなどからコピーしたデータを財務報告画面に入力できるなど、XBRLの専門知識を持たない利用者でも簡単に操作できるようにした。作成した財務諸表をHTMLで表示することもできる。金融庁の電子開示システム「EDINET」(Electronic Disclosure for Investors' NETwork)では、財務諸表を外部から閲覧できるようHTMLで公開するため、提出前に表示のイメージを確認することが可能となる。
価格は、1クライアントライセンス当たり年間27万8000円(税抜き)、3クライアントライセンス当たり年間67万8000円(税抜き)。3クライアント版では、ほかの企業の財務報告を代行するといった用途が見込まれるという。販売目標はXBRL分野全体において、3年間で300億円。
2008年度からEDINETにおいて、XBRL形式による財務諸表の提出が企業に義務付けられる。富士通は、XBRLデータを扱うための基盤ミドルウェア「Interstafe」の販売や、XBRLの仕様策定を含む標準化活動を実施している。
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