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» 2008年04月01日 16時00分 UPDATE

ゼネコンの情報共有:ユーザーに意識しないで活用させる情報共有の仕組み (1/2)

各種新築工事やデパート・オフィスビル等の大型リニューアル工事を得意分野とする松下産業は、ブラウザ型のグループウェアを活用して、業務に必要なさまざまな情報を集約し、使い勝手の良いポータルを構築している。

[ITmedia]

導入前の課題

システム担当者は少人数なので、ポータルシステムなどは社内ユーザーのクライアントにインストールするものは避けたかった。

サイボウズ製品を活用して、社内ユーザーが1つのポータルでさまざまな業務に活用できる仕組みを作りたかった。


導入後の効果

ブラウザで閲覧するグループウェアを導入することで、社内ユーザーごとにソフトをインストールしたり、個別のトラブル対応をする必要は生じなかった。

サイボウズ製品と他のソフトウェアも連携させるなどして、業務関連の情報基盤は1つ、という認識が広まり、情報共有のレベルも向上した。


2005年に『サイボウズ ガルーン』を導入

 松下産業は、日本で初めて「地中連続壁工法」による地下立体駐車場付きビル建設を実現するなど、技術力の高さを誇る中堅ゼネコンである。インテリジェントビル・高級マンション等の新築工事やデパート・オフィスビル等の大型リニューアル工事が得意で、現在その分野での実績は同社の大きな事業の柱となっており、業績も順調に推移しているという。

 建設業といえば、社内の担当者が全国各地の現場を飛び回るのが当たり前で、その分社内の情報共有が進みにくい業種とも言える。しかし、同社はブラウザ型のグループウェアを活用して、業務に必要なさまざまな情報を集約し、使い勝手の良いポータルを構築している。

 松下産業のシステム開発室長の飯箸雄一氏は次のように語る。

 「少人数で運用するには、クライアントにソフトをインストールする方法は取りたくなかった。クライアントPCの中のソフトウェアの不具合を個別対応していたら、システム開発室のメンバーのほとんどの仕事がそちらに忙殺されてしまいますからね。そこで、2005年に『サイボウズ ガルーン』を導入して、ブラウザ経由で情報共有を図ることにしたのです」

全て1つのアプリケーションでシームレスな感覚を与える

 現在はガルーン2にバージョンアップしている同社だが、注目すべきは、基幹業務はメタフレームを使用し、他の業務アプリケーションについてはWeb化してガルーン上で動作させているように見せていることだ。

 例えば、工事の各種仮設強度を計算するアプリケーションソフトも、ガルーン上のタブをクリックして活用できるようになっている。さまざまな条件で強度計算するためのソフトウェアは建設業に特化したものなのだが、エンドユーザーはすべてガルーンを使って仕事をしているような感覚になる。

matsushitasangyo.jpg 松下産業 システム開発室 室長 飯箸雄一氏

 「仕事ごとに、別々のアプリケーションをその都度叩いて起動させる動作を続けていると、やがて誰も使わなくなってしまう可能性があります。同じ業務でも、人によって少しずつ違う方法をとるようになる。それでは、ITを導入した意味がまったくなくなってしまいます」と飯箸氏は話す。

 すべてガルーン上で、という仕組みでは、その他さまざまな書類などについても一元化された形で整えられている。もちろん、他のアプリケーションと連携した形であったり、システム開発室サイドでプログラムを書いて、ガルーン上で閲覧できるようにしているわけだ。

 ただし、各現場での案件情報については、詳細な進捗などをガルーン上で閲覧できるようにはしていないという。

  「工事にかかわるドキュメントは、お客様によって仕様が異なる場合があります。標準化が難しいドキュメントをポータル上で都度作り直すことにそれほど意味はありません。必要最低限の現場情報は掲載していますが、詳細についてはセキュリティの観点からもアップしていません」(飯箸氏)

 あくまでポータルにアップしている情報は現場支援のためのものだ。例えば、建築技術関連の書類などもその1つ。専門的な問題についても現場で調べられるようにしているとのことだ。

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